インセプション(5.0) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

 
インセプション
INCEPTION
 
2010年アメリカ、148分
 
監督: クリストファー・ノーラン
 
主演:レオナルド・ディカプリオ
 
概要
 『ダークナイト』の気鋭の映像作家、クリストファー・ノーラン監督がオリジナル脚本で挑む、想像を超えた次世代アクション・エンターテインメント大作。人の夢の世界にまで入り込み、他人のアイデアを盗むという高度な技術を持つ企業スパイが、最後の危険なミッションに臨む姿を描く。主役を務めるのは『シャッター アイランド』のレオナルド・ディカプリオ。物語のキーマンとなる重要な役どころを『ラスト サムライ』の渡辺謙が好演する。斬新なストーリー展開と、ノーラン監督特有のスタイリッシュな映像世界に引き込まれる。(Yahoo!映画より)
 
感想
 現実と夢、 夢の中の夢。その階層構造。時間感覚のズレ。増殖していく夢-現実。ただ映像が流れていくだけではない、緻密に設計された舞台/仕掛け。常に考えさせられ、常に境界線を意識させられる。そして、目まぐるしい奔流のような物語が、滝のようにすと~んと落ちて回収される。映画の構造としては、ほぼ完ぺき。ラストの切り方も痺れる。
 
 たとえば、東野圭吾さんの小説を連想させるようなピュアネス。哀しく切なく儚く流れていく物語。映画の構造/展開が濁流ならば、この心理描写は清流を形成している。誰一人いないような真冬の湖のような、痛みのある透明度。そして微かに感じ取れる仄暖かさの影。音楽もとても素晴らしい。特にメインテーマ。It's so beautiful.
 
 最後にキャスト。アリアドネ(エレン・ペイジ)は良いけれど、モル(マリオン・コティヤール)の方がいまいち。分かる、分かるんだけどね。たしかに、ああいう人を配役すべきなんだってことは分かる。分かるけれど、もうひとつ凄み(=凄絶な美しさ)が足りない。彼女の演技は、時折、ファミリードラマのように感じてしまうことがある。もっとこう、幻想的な…夢と現実の狭間に生きるような、そんな儚い存在感が欲しかった。この映画において、モルの存在は要になっているから…そこを締め切れなかったのは痛い。
 
☆☆☆☆☆(5.0)