『ゴーストライター』
THE GHOST WRITER
2010年フランス/ドイツ/イギリス、124分
監督:ロマン・ポランスキー
主演:ユアン・マクレガー
概要
『戦場のピアニスト』などの巨匠ロマン・ポランスキー監督が、ロバート・ハリスの小説を映画化したサスペンス。元イギリス首相のゴーストライターとして雇われた平凡な男が、ある秘密に吸い寄せられていくさまを鮮やかなタッチで描く。主人公を好演するのは『スター・ウォーズ』シリーズのユアン・マクレガー。魅力的な元首相を、『007』シリーズのピアース・ブロスナンが演じ切る。冒頭からラストまで徹底的に練り上げられた物語に引き込まれる。(Yahoo!映画)
感想
実際のところ、数名の捕虜を移送して拷問したくらいじゃ、一国の(元)宰相を戦犯扱いにはできんよ。そもそも、そんなことをわざわざ直接に指示しやしないし。取り敢えずアメリカやらCIAやら軍産複合体やらを批判しておけば、自分たちは正義の側/高尚な側にいるんだという気分に浸れる。お高くとまったヨーロッパの、そんな腐り切ったチープな世界観がこの作品全体を貫いている。
必然性の欠片もないような筋書き。あまりにも時代錯誤な原作。主人公がネットで一分くらい調べただけで真相を掴めちゃうようなお手軽さ。雰囲気だけで悪を仕立て上げ、お茶を濁して終わらすような底の浅さ。陰謀論的見解の限界。何も見えちゃいないし、何も調べちゃいない。くだらない、実に下らない、深みのない物語。これで映画賞総なめ?君たち、頭の中にちゃんと脳みそ入っているかい?
ユアン・マクレガーとピアース・ブロスナン。豪華キャストだけど、「豚に真珠」というか何というか、全然ハマッとらんよ。直ぐに合成だと分かってしまうようなショボイ小道具の写真。臭い演出。落ちもヒドイ。狙っている効果が臭すぎて話にならんよ。ポランスキー。あなたの時代は終わった。―老兵は死なず、ただ去るのみ―
☆☆☆(3.0)