思ったより大差がつきましたね。イタリアの方が休みが少なかったというコンディション的な側面も響いていたようです。しかしそれ以上に、ボクは(結果論ですが)プランデッリの采配ミスがあったと思います。それも大きなものが3つありましたね。
まず、大会初戦の同じカードで上手く行った3-5-2を選択しなかったこと。たしかに、ここのところ、4バックが機能していたので、自信があったのかも知れませんが、結果から言えば、これは自信過剰でした。イタリアは大会を通じて自信をつけて来たのですが、ここに来て自分たちが挑戦者であるという立場を忘れてしまったかのようでした。玉際の激しさ、守備における献身さ、いずれもが欠けていたのです。戦術的な側面から考えても、スペインの両ウイングはいわゆる逆足の選手であり、縦へのスピードに欠けるので、初戦で有効に機能していた中盤を厚くする3-5-2を止めてしまったことはマイナスでした。この試合では4-4-2にしたことで、その分、中盤にスペースが出来てしまったのです。コンディションの問題もあるとは思いますが、(あるいはこれも自信過剰から来ていたのか)守備に戻るスピードも欠けていました。先制点を奪われてからは、中盤が前掛かりになったので、なおさらでした。0トップのスペインは、大体において一人が前に残っていたのですが、実際問題として、この選手に対して4人のディフェンスが対応するような形になってしまっていたのです。これは非常に非効率的です。結果として、二列目三列目(アルバに至っては4列目)から飛び出てくる選手を捉まえる選手が足りなくなってしまったのでした。1点目と2点目はこうして失点したのです。イタリアが自分たちの失策(&自信過剰であったこと)に気付いた時には、事態はすでにどうしようもないところまで来てしまっていたのです。
采配ミスの2つ目として、コンディションが万全でなかったキエッリーニを先発で起用したことが挙げられます。スペインの先制点は彼のサイドから崩され、なおかつ彼は(負傷によって)前半20分で交代したわけです。負傷はアクシデントと考えることも出来ますが、元々、負傷をおしての強行出場だったわけですから、結果的には、これは指揮官の判断ミスだったわけです。これによって早々に貴重なカードを切らざるを得なくなったのです。
3つ目、これも似たようなことなのですが、モントリーヴォを下げたこと、あるいは下げるタイミングが早過ぎたこと。2点リードされた状況で、攻撃的な選手に代えて守備的な選手(モッタ)を投入したこともやや不可解だった(まあ、中盤でボールを拾える選手を入れたかったのかも知れませんが)のですが、何よりも疑問だったのは、その投入のタイミングです。これは、残り約30分の段階での交代だったのですが、前半早々にキエッリーニの負傷で一枚交代(これも先述のように判断ミスによるものでした)、後半開始からカッサーノに代えてディ・ナターレ(この日はカッサーノの出来がよくなかったので、これは止むを得ない交代だったかも知れません)を投入していたので、モッタ投入の時点で3人の交代枠を使い切ってしまったわけです。まだ30分も残っているのに!しかも、このモッタもまた、万全なコンディションではありませんでした。投入してからものの五分で負傷退場、交代枠を使い切っていたイタリアはモッタに代わる選手を投入することが出来ませんから、約25分を残したこの段階で、実際のところ、すでに試合は終わってしまったのです。これ以降のイタリアはもはやサンドバッグに過ぎませんでした。
バロテッリは…表情とか雰囲気が本田にそっくりですな(* ̄艸 ̄)