『白夜行』
2010年日本、149分
監督:深川栄洋
主演:堀北真希
概要
今まで舞台化やテレビドラマ化されてきた、東野圭吾の人気小説を、『60歳のラブレター』の深川栄洋監督が映画化。ある殺人事件にかかわった人々の複雑な人間関係を軸に、19年に及ぶ男女の狂おしい愛情を描く。『ALWAYS 三丁目の夕日』などの堀北真希が聖女の顔をした悪女役で新境地を開拓。彼女の守護神のような相手役を、『おにいちゃんのハナビ』の高良健吾が好演する。互いの存在だけを頼りに必死に生き抜こうとする男女に課せられた残酷な宿命に言葉を失う。(Yahoo!映画より)
感想
映画は、(総合芸術であると共に)何よりもまず視覚芸術だ。したがって、目を楽しませることが出来ない作品は、その時点で既に大きなハンデを背負っていることになる。原作物ということもあり、物語を見せるために敢えてこのような画作りを試みたのかも知れないが、それがかえって邪魔になっている。どう見ても、自然には見えないのだ。履き違えた「リアル」、ただ汚いだけの画面。カメラは現実をtransformする。カメラが捉えた現実は現実そのものとイコールではない。平面化、フレーミング、焦点、色彩色調にまつわる様々なことがら。「リアル」な画を撮りたいと思うなら、これらのことに意識的にならないと、良い画は撮れない。
一方でまた、各々の時代の空気は(どうしたって)カメラによって閉じ込められてしまう。かなり意図的にその時代を再現しようとしても、それはやはりその時代そのものとは違うのだ。ここに違和感が生じる(まあ、見慣れた顔が昭和風にしてるって時点で違和感ありありなのだが)。演出も同様で、なんだか逆に鼻につくような「リアル」な演技が悪目立ちする。
物語については…う~ん…こういう話だったのね(;一_一)…グッドプロット(良く出来た物語)ではあるけれど、何か本質的なことを描き出せている(=良い物語)とは思えないな…
☆☆☆(3.0)