僕らみな、愚かなイカロスの子。
古の空より産み墜とされし白き鳥。
翼なき死を運命づけられながら、
灼熱のヘリオス目指し飛翔する。
眼下に降リ積もる雪。
崩れ去っていく大地。
・・・(一行欠)
真正面から受け止める風。
上昇気流を生み出す太陽は、
やがて、蝋の翼を鎔かすだろう。
それでも…
faster...
faster...
もっと、もっと、速く飛べ。
闇の中に墜ちてしまわぬように。
時に呑み込まれてしまわぬように。
青白のマーブルに染まる空は、
一粒だけの奇蹟を宿している。
