18卒論( ..)φメモメモ | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)



J.ハーシェル(1792-1871)が使いだしたPhotographyという言葉が、

ギリシャ語のphotos(光)とgraphos(描くこと)に由来することや、

タルボット(1800-1877)による世界最初の写真集のタイトルが、

『自然の鉛筆(The Pencil of Nature)』だったことからも分かるように、

写真は「光が自ら描く」という理念によって生み出されました。


さて、それでは、写真の特性とは一体なんでしょうか。

アメリカの著名な写真家スティーブン・ショア(1947-)は、

その著書『The Nature of Photographs(写真の本質)』の中で、

写真の特性について4つ挙げています。

すなわち、「平面性」「フレーム」「時間」「焦点」です。

それでは、そのひとつひとつを見ていきましょう。


第一の特性である「平面(flatness)」とは、

写真が文字通り平面であるということです。

たしかに、写真には奥行きを感じさせるイリュージョンがあります。

しかしながら、それは平面の上に表された奥行きなのです。


たとえば、電車の手すりに映った顔が歪んで見えるように、

感光材が歪んでいると、像自体も歪んで写ってしまいます。

「自然」という理念を念頭に置く(種類の)写真にとっては、

感光材の素材性が現われ出るのは避けなければなりません。

従って、ほとんどの感光材はフラットに作られているのです。


この考え方はデジタル時代においても変わりません。

格子状に配置された撮像素子によって捉えた光は、

光電変換によって電気信号に変えられ、デジタル化され、

二次元平面のモニター上に再配列されます。


ストリートビューでは複数個のレンズで撮影した画像を張り合わせた

(360度の)パノラマ画像が用いられています。

これを、球面に投射してディスプレイ上に映しています。

まさに、往時のパノラマ館を思わせる手法です。


ストリートビューの画像は展開すると歪んで見えます。

これは球面に投射することを想定しているためでしょう。


とは言え、ストリートビューの画像が二次元なのは変わりません。

あるストリートビューの一点に居ることは、

パノラマ館でパノラマ画を見ていること、

あるいは、プラネタリウムで星空を見ていることと変わりません。


これは、写真が平面であるために生じる必然的な結果なのです。

それでは、写真の平面性とストリートビューの空間性について、

もう少し考えていきましょう。


つづきは次回<(__)>