『レイトショー』
近ごろ、映画館でレイトショーを見るのが好きだ。上映が終わる頃はもう深夜に近く、シネコンが付属している百貨店は閉まっている。店舗のシャッターは降ろされ、照明も必要最低限しかついていない。唯一開けられているドアから外へ出る。通りには、ほとんど人通りがない。夏の夜の蒸し暑さも、映画館の冷房で冷やされた体には、心地良いくらいに感じられる。晴れた日には星が見える。その空間は、まるで、非日常的な空間が映画館の中から続いているみたいだ。
以前は、映画館で映画を見ることに、それほど興味を惹かれなかった。それはおそらく、ボクの現実自体が非日常的だったから。『毎日が夏休み』(金子修介監督/佐伯日菜子主演)という映画があったけれど、ボクの日常はまさにそれで、それ自体が非日常的な日常だった。(ん?)←笑
今は、映画館で映画を見ることがすごく良い気分転換になっている。映画を見るということそれ自体、そして、映画というものそれ自体が少し好きになりつつあるのかな・・・とも感じる。だから、たとえ上映されている映画がグダグダでも構いはしない。(* ̄艸 ̄)
昨日の帰り道、夏の星が見えた。「あんなところにも星がある。」 映画館の暗闇で目が慣れたせいか、普段なら見えないような暗い星まで見い出せる。瞬間、天頂近くの南の空で、星が流れた気がした。願いごとをするなんて、思いつく間もない。ただただ、夜空に吸い込まれていきそうな気持ちで見上げる。「いつか、あの場所へ」 ・・・願うことは出来ても、叶わない夢もある。それでも、ボクはこうして生きて、そして星々の中を歩いている。