「僕もうあんな大きな暗の中だってこはくない。きっとみんなのほんたうのさいはひをさがしに行く。どこまでもどこまでも僕たち一緒に進んで行かう。」 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
-夢日記-
夢を見た。
ぼくは教室に居た。
机の間を割って歩く。
気が付けば、
カグヤさんが居る。
あゝきっと、
ぼくはまだ・・・
窓の外は雨。
薄暗い街並み。
なんだか、中学生の頃、
教室の窓から見た景色に似ている。
やがて雨が止み、
薄暗い街並みから、
無数の光が舞い上がった。
雪のような、
雨のような、
生物。
さっきまで雨を降らしていた空に、
反転して吸い込まれていった
それは、むしろ、
光の粒子そのもののようで。
窓の外の幻想。
そして、ぼくは気付いた。
ぼくにとって、
あの人が居た教室はもう、
幻想になってしまったんだ・・・
「カムパネラ、僕たち一緒に行かうねえ。」ジョバンニが斯う云いながらふりかえって見ましたらそのいままでカムパネラの座ってゐた席にカムパネラの形は見えずたゞ黒いびろうどばかりひかっていました。