薄明りに融けるラジオの音、
窓辺で世界を感じていた
あの頃。
どこまでも透き通った風が、
夜空へと吹き抜けていた。
星の、暁の声も、
今のボクには関係ないんだ。
夢の鼓動の、
その陰で干からびている記憶を、
ボクは、大事に大事に零していく。
秋の、風の、あの静けさを、
空の、色の、あの眩しさを、
どこまでもどこまでも懐かしく思う。
夢の、カケラの、
あの儚く泣いた日々を、
その無為に過ごした時間を、
どうしても許せないでいる。
あの遥かな日々の、
その甘く切ない薫りが、
白く透明な冷気となってボクを包む。
体内で行き場を失ったブリザードは、
心を、絶対零度のクリスタルに変えていく。
それでも、暖かさに充ちた、あの日々を、
ボクは、どうしても否定することはできないんだ。