デジタル時代の革命2 | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


え~・・・今回の記事は「長い」です<(__)>


リビアの状況が混迷を極めています。

言ってみれば完全な内戦状態になっているようで、

東部を制した反政府勢力が首都トリポリを窺う構図だったのですが、

どうも、ここにきて反政府勢力が負けだしているのではないかと・・・

死者数は5桁を超えるともされますが、正確なところは全く不明です。


チュニジアから始まったデジタル時代の一連の革命。

本家チュニジアやエジプトでは(比較的)上手くいったのですが、

両国の中間に位置するリビアでは最悪の事態で推移しているように見えます。

(前から言っているように)ぼくは革命というものを支持しないのですが、

それはつまり、こういう事態になるのを恐れるからです。(革命よりは改革を)

独裁政治よりは民主政治の方が良いに決まっている。

しかし、権力者だって必死です。退いたら命が無いかも知れないのですから。

だから、着実に一歩づつ「改革」して行こうというのが僕のスタンスでした。
プレッシャーは掛け続けても追い詰めちゃいかん。ということ
とは言え、今さらそんなことを言っても仕方ありません。

事態を巻き戻しすることは出来ないのですから。


ですから、今、考えられることを考えてみましょう。

もはや、無血の解決策はあり得ません。

すでに戦争は始まってしまっているのです。

であるならば、もっとも流血が少なくて済む解決法はなんでしょうか。


こういう状態では幾つかの未来が考えられます。

Ⅰ.A政府側/B反政府側が勝利する。

Ⅱ.国連が介入して武力を停止させる。

Ⅲ.反政府勢力が東部を中心に分離独立する。(国が割れる)


ぼくは、ここでハッキリと明言します。

最善はⅠ(なおかつ反政府側が勝利するBパターン。)
外交的解決や政府内部でクーデターが起きる場合などもこれに相当します。
次善はⅡ(後述しますがⅠBとⅡとは密接に結びついています)

「今さら何を言ってるんだ」と言われるかも知れませんが、

ぼくが(元来)革命不支持であったことを考え合わせて頂くと、

これが、かなり苦衷の判断であることがお分かり頂けると思います。


なぜ、政府側を支持しないのかという論理は簡単です。

一度でも独裁者が命の危険にさらされたからには、

政府側が勝ってしまうと、間違いなく「粛清」の嵐が吹き荒れる。

その犠牲者数は(おそらく)戦闘の犠牲者数を遥かに上回るでしょう。


最善の策はⅠBだと言明することは、(彼らが独力で勝てない限り)

これはつまり、「反政府側を『物資/人』で『直接的』に援護せよ」
武器を含む物資の援助と一般人の戦闘訓練など
と言っていることに等しいのですが、(つまりⅡに近くなる)

しかし、ここで幾つかの問題が出てきます。


まずは主権侵害の問題です。

どうやら反政府勢力を政権として認めようという動きが出て来ているので、

彼らからの要請があれば国際社会が動くことは可能だと思います。

例によってロシアと中国が拒否権を発動するかも知れないので、

国連としては身動きが取れない可能性はありますが、

(いつだかのように)多国籍軍として動くことは出来るはずです。


しかし、多国籍軍として動く場合でも、

反政府側に肩入れする「理由」を見つけなければなりません。
初期には病院を襲撃したなどの情報がありましたが、
アムネスティや国連人権委員会などの協力のもと、

現政権の「反人権行為」を証明する必要があるでしょう。

ただし、政府側支配地には外人が入れない状態なので、
大戦が終結するまでアウシュビッツを「暴露」できなかったように
これは意外と難しいかも知れません。

「手持ちのカード」でなんとか出来れば良いのですが、

イラクで大チョンボをしたアメリカは慎重になっているかも知れません。


とは言え、武力介入に時間が掛かった場合、

政府側が勝ってしまう可能性があります。

これはぼくが考える最悪の事態です(→粛清の嵐)


もうひとつ問題があって、それは↑でも触れていますが、

どうやら、ぼくの感触では反政府勢力が負けつつあるのです。

特に気になるのは反政府勢力の練度が低いこと。

反政府側には軍人も参加しているのですが、最精鋭は政府側に居ます。

さらにリビアは選抜徴兵制ということなので、おそらく

(反政府勢力に身を投じた)多くの若者たちは兵役の経験がない。

もちろん、都市部のレジスタンスを屈服させるのは、

(歴史が証明しているように)非常に困難なのですが。

このような状態で反政府側に中途半端に肩入れした場合、

(つまり、人を出さないで物資だけ援護するといったようなことですが)

内戦が泥沼化する可能性がある。これは最悪の事態に近い。


ありうる未来で最悪なのは、(じつのところ)もしかしたらⅢかも知れません。

(Ⅲというのは、つまり反政府勢力が国家として分離独立することです。)

フランスはいち早く反政府勢力を正統政権として承認しました。

反政府勢力が全土を抑えてしまえばそれで良いのですが、

ある時点で停止してしまうと問題が生じます。


1.内戦が泥沼化するのを恐れ、妥協して停戦する。

2.政府側と反政府勢力の間で「国境」が画定する。

3.EU諸国を中心にして反政府勢力を独立国家として承認。


ここまでだったら問題がないようにも思えます。

しかし、同じ国家が2つに分かれてしまうというのは悲劇なのです。

インド-パキスタン。北朝鮮-韓国。

これらは分裂してから50年以上も戦争状態が続いています。

成り行き上、リビアもそうなる可能性が(極めて)高い。

たしかに、瞬間的には死者数が減るかも知れない。

しかし、長期的に見れば、何十年にも渡って争い続けた方が、

遥かに損害は大きくなります。(これは経済的に見てもそうです)


だから、「出来るだけ早期に、しかも大規模に国際社会が武力介入する。」

「そうやって軍事的解決を無効化させたのち、外交圧力で退陣に追い込む。」
もっとも、カダフィ(大佐)が簡単に退くとは思えませんが。
おそらく、(結果的には)それがもっとも流血が少なく済む。

というのが、ぼくの導き出した論理的帰結になります。

何度も言いますが、はっきり言ってこれは苦衷の選択です。
自分で書いていて、気分的には最悪に近い

イラクのように武力介入して大失敗した例。

スーダンのように武力介入しなくて大失敗した例。(約190万人が死亡)

いずれにせよ、状況を見定めて良く考えなくてはなりません。

そもそも、ある国のために他国の若者を犠牲にすべきかどうかも分からない。


しかし、残された時間はあまり多くはないかも知れない・・・

今、この瞬間にも人命は失われているのです。


今回の記事は、(いつもに輪をかけて)

かなり独断的で極端な論になったかも知れません<(__)>

(ここまで書いておいてなんですが)あまり真に受けないようにお願いします。