村上華岳≪椿図≫ 村上華岳 ≪椿図≫ 1927/1928(昭和2-3) 26.5x24cm 村上華岳の絵は、まるで李賀の詩のようだ。 細い枝。 血の色、病の影。死の気配。 生と死の境界に揺らめく赤い花。 塗られた赤が単なる血の比喩に留まらずに、 異世界への入り口のように口を開けている。 わずかに、くすんだ青だけが現実世界を繋ぎとめる。 彼に残された最後の精一杯の抵抗のように。