
何も望まずにここに立っている
教室から見る空は青く透き通っている
青は青のうちにたたずみ
白は白のうちにたたずむ
明確に区切られた空
僕はフッとため息をつく
青空と曇り空は裏腹だ
目の奥で焦げ付いた光彩
やがて暗闇がすべてを染める
再び世界を見ることがないのだとしたら
記憶にいったい何の意味があるんだろう
比較するものすら無いというのに
色は移り変わる
歩きながら立ち止まりながら
僕が何も気づかない刹那に
すべてを金色に染めた
あの夕焼けはいったい
どこへ行ってしまったんだろう
心は無重力のように宙を泳ぐ
やがて暗闇がすべてを染める
すべてを染めゆくもの自らが
色について知りえることなど
何ひとつとしてないのだ
僕はかつて
たった一つでも
なにか言いたいことが
あっただろうか
まだ世界時計は動いているか?