美とは何か(レポート) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

 
2008年度後期美学のテスト用として書いたものです。

特に第2章は非常に僕らしいと思います(笑)



①美とは何か
 美とは主観によって付与された物の性質である。何故ならば同じ物が或る状況では美、或る状況では美ではないと感じられうるからだ。審美的判断とは感情の判断だと考えられる。この立場においては、美ならざる物はない。何故ならば、物自体の性質では無く、主観によって与えられるからである。純なる感情においては、全ての物は美である。純なる感情とは自律ということである。それ自身によって成り立つ先験的なものである。故に美ではないと判断する時には純なる感情に他の立場が混入しているのである。美が美である時、その根拠は如何なる束縛からも自由であるということ以外には求められない。
 
参考文献:西田幾多郎『西田幾多郎全集 第三巻』岩波書店、1950

②私にとっての最も強い美の体験
 私が最も美しいと思えた光景は、97年9月7日に国立競技場で行われたサッカーの試合、フランスW杯アジア最終予選初戦、日本対ウズベキスタン。選手入場の場面で大音量のFIFAアンセムと共にサポーターが放った数百万(実数不明)という紙吹雪が夜空に舞った瞬間である。人は大体の場合において次の光景を予測しているものである。それは経験に基づくものであり、経験に基づく予測は先入観を生む。先入観に束縛された世界は美しさとは程遠い。この日の紙吹雪は日本サッカー界において始めて試みられたことであり、私は全く予期していなかった。感覚を刺激する圧倒的な大音量と眼前を覆いつくすかのような紙吹雪。それは決して現実に引き戻すものではなかった。そこには過去も現在も無かった。そこには喜びも悲しみも無かった。ただただ圧倒的な美だけがそこにはあった。見慣れた空間を風に乗って空高く舞った数知れぬ紙吹雪は、カクテル光線に照らされて眩く煌き空間を彩った。あの瞬間、空間は先入観の束縛から解き放たれたのである。故に私にとってあの空間は美しいと思えたのだろう。