ロゴスは敵を峻別する。
インサイダー編集長の高野氏(彼は僕が最も評価しない論者の1人だが)は「(普天間基地移設問題は)グアム全面移転で押しまくるべきだ」(サンデープロジェクト12/27)と述べていたが、これは全くの暴論だと思える。国内に対しては正論を言っていればそれで済むかも知れないが、外交というのは相手がいて、最終的には力関係だ。敵を作るのは得策ではない。彼らは平和主義者のような顔をしているが、僕には日本が旧国連を脱退した時の状況、そしてドイツがヴェルサイユ条約を破棄した時の状況が目に浮かぶ。
大多数の日本人にとって、沖縄基地問題というのは隣家の問題に近い感覚があると思うが、これを自家の問題として捉える立場になるとアメリカ(ひいては自国政府)に対してヒステリックな反応が起こってしまう。だからといって無視して良い訳では無論ないが、原理原則だけを主張する立場からは、危険な匂いがしてくる。これは、リベラルを名乗る原理主義者との対立であって、リベラルと保守派の対立ではないのだ。少なくとも、国家間で為された合意が政権が変わる度に反故にされたのでは、日本の外交は成り立っていかない。