-レーニ-
Guido Reni
《L'Aurora》 1614

fresco
Palazzo Rospiglosi-Pallavicini, Roma
《L'Aurora》 1614

fresco
Palazzo Rospiglosi-Pallavicini, Roma
画家特集第30回はグイド・レーニ(Guido Reni 1575-1642)、バロック期イタリア、ボローニャ派の画家です。「ラファエロの再来」「神の如き天才」と称され、同時代に隔絶する画力の持ち主でした。イタリアの画家の中で、僕が最も好きな画家です。
上に掲載した《アウローラ》、アウローラは空を横断して太陽の到着を告げる曙の女神です。ひときわ気高くえがかれている馬車上の人物は太陽神アポロンです。柔らかなオレンジと青の美しい調和。横に流れていく視線。列の最後に付いている女性の視線がこちらを向き、絵全体の印象が流れていくのを留めているようです。対照的に、先頭のアウローラの視線は上に流れ、天空を感じさせます。
《charity》

137.2 x 106.0 cm
The Metropolitan Museum of Art, New York

137.2 x 106.0 cm
The Metropolitan Museum of Art, New York
邦題《慈愛》三人の子を養育する女性を描いた慈愛の寓意像です。とても美しい。それぞれ僅かに肌の違う子どもたち。そして白い白い繊細な肌の女性。赤系で統一された衣装の柔らかな質感と、なめらかな肌の対比が美しさを生んでいます。彼女が肩に寄りかかる子どもに向ける視線は、深い知性と慈愛を示しています。この作品は素晴らしいです。
《St Joseph with Infant Christ in his Arms》 1620

126 x 101 cm
The State Hermitage Museum, Saint Petersburg

126 x 101 cm
The State Hermitage Museum, Saint Petersburg
聖ヨセフはイエス・キリストの養父です。ここには老いと若さ、そして、どんな時でも変わらぬもの“愛”が描かれているように思えます。幼児イエスをみつめる聖ヨセフの目の、なんと優しいことでしょう。ここでも衣装には暖かさを示す暖色系の色が使われています。木々によって二つに分かれた風景。全ては二人の視線に収斂されていくようです。