Gustave Moreau
《Jupiter et Semele》 1890-1895

Oil on canvas, 143x110cm
Musée Gustave Moreau, Paris
画家特集第24回はギュスターヴ・モロー
(Gustave Moreau 1826-1898)
19世紀フランス、象徴主義の画家です。
彼は聖書や神話を基に幻想的な世界を描き出しました。
神話には技巧に優れたルネサンスやバロックの画家達より、
幻想的なモローの絵の方が相応しいような気がします。
上に掲載した《ゼウスとセメレー》
人間の姿でテーバイ王女セメレーの元に通っていたゼウス。
しかし彼女は正体を疑い、真の姿を現すようにと迫ります。
渋るゼウスですが、最終的には怒って真の姿を現します。
そして彼女はゼウスの雷光によって死んでしまいました。
愛する者の死にも無表情に徹するゼウス。
その目は果たして何処を見ているのか・・・
《La Tentation》 1890

Oil on canvas, 142x97cm
Musée Gustave Moreau, Paris

Oil on canvas, 142x97cm
Musée Gustave Moreau, Paris
邦題《誘惑》
《Les Anges de Sodome》 1890

Oil on canvas, 93x62cm
Musée Gustave Moreau, Paris

Oil on canvas, 93x62cm
Musée Gustave Moreau, Paris
邦題《ソドムの天使たち》
旧約聖書に登場するソドムは神の裁きによって、
天から硫黄と火が降り注いで滅ぼされた都市です。
埃にまみれた空、垂直に切り立つ赤焦げた大地。
光の差さない宙に漂う、色の無い天使たち。
まるで洞窟の中にいるような、奥行きの見えない世界。
《La Parque et L'ange de la Mort》 1890

Oil on canvas, 112.5x69cm
Musée Gustave Moreau, Paris

Oil on canvas, 112.5x69cm
Musée Gustave Moreau, Paris
邦題《運命の女神パルクと死の天使》
ローマ神話のパルクはギリシャ神話におけるモイラであり、
元々は三柱一組で人間の運命を決める女神です。
荒涼たる大地、雄々しく掲げられた赤い剣。
日は背景に沈んで行き、画面の上方から闇が降りてきます。