13日(火)は10時から外せない用があり、朝一番読み掛けてた夏目漱石の『坑夫』を手にする。つい2~3日前に取っかかったんだけど、ああでもない、こうでもないという文章が続くばかり、これって果たして読み切れるのかなと不安に思ってたのだ。
それをグッと辛抱しながら読み進めたところ、やっと“これなら最後まで行けそう”と思えるようになってホッとする。そう、辛抱出来たのには訳がある。
新潮社がこれを文庫にしたのは昭和51年であり、平成20年に34刷を数えており、如何に漱石とは言え、読まれなければここまで続く訳無いと思ったのだ。
ぼんぼん育ちの19歳になる青年、親や親族とのギャップに悩み抜き、これはもう死も覚悟して家を出ると決め、ほんの小銭だけ懐に突っ込んで放浪を始める。
そこへポン引きが声を掛けてきた、「働く気はあるのか?私が口をきけばすぐ坑夫になれる。そして大儲けできるぞ」
青年、特別金が欲しいとも思わなかったが、行く当てもないのでポン引きの後について、1万人もが働いてるという銅鉱山の飯場へ入った。そして彼の目に映ったのは、囲炉裏の傍にたむろする半獣半人の如き坑夫たち・・大いにたじろぐ。
翌日、重い鉄のノミと槌を腰に提げ、カンテラを手にして深い坑道へ案内されるその途中で、高等教育を受けた“安っさん”なる坑夫から、「山から出ろ、まっとうな仕事をしろ。帰りの汽車賃は俺が何とかしてやる」と言われるのだったが・・
漱石のブンガクなど全然分からない私だけれど、字面追うだけという部分なら、それなりに楽しめたと言える。
10時から1時間で用事を済ませ、頼まれごと果たすためにリュック背にする。
ところがポツポツ雨が降り始めたではないか。さてどうしたものかと戸惑ってる最中に携帯へ電話が入ってきて、「天気が悪いので後日回しにして欲しい」
スマホで雲の動きを見たら午後は晴れそう。そうか、それなら板宿の森へ入って雨を凌ぎ、雨雲を遣り過ごしてから少し歩いてやろうとなった。
ソシンロウバイ(ロウバイ科)が咲いてる。多数の花弁がらせん状につき、花弁と萼片の区別が無いと本には書いてある。
ではこの茶色いのは何? これも萼片で、暫くしたら黄色くなると書いてはあるが、それってホントなんだろうか。
雄蕊もらせん状に並んでるらしいが、これは千切って調べねばどうしようもない。
展望所で12時半、パンを2個。 またぽつぽつ降ってきた。
板宿の森を北へ突き抜けると六甲縦走路。左へ行けば須磨アルプス、右へ下れば妙法寺前に到る。明日のこともあるからと、妙法寺から板宿へ向かうことにする。
このおじさん、あちこちにパン屑をばらまいて鳩を寄せておる。
周囲の迷惑など頭の片隅にも浮かばないんだろう。
タンキリマメが地味に過ぎるから、ハナゾノツクバネウツギの先っぽ摘んで帰った。






