3日(木)、2ヶ月振りの雨を期待しながら自宅待機したけど、一日終わってみれば

1mmの“お湿り”さえ無かった。

手元にある読み物はこの1冊だけ、図書館で借りてる篠田節子の『秋の花火』だ。

もう随分な以前に、この作者の直木賞作品『女たちのジハード』は読んだことあっても、それがどうした程度の中身だったから、ついつい遠ざかっておったところ、或る人から「秋は人生の終盤という意味あって」と推薦して貰った小説だ。

 

5つの短編から成る文庫本は、確かにどれも人生の盛りを過ぎた男女の、儚く寂しい物語・・と書けば値打ちも上がろうというものだけど、実はそうとも言い難い。

 

ただ最後の表題作『秋の花火』は、天才指揮者の最晩年を見届ける楽団員の話しで、

それはそれは素晴らしい音楽家であっても、人としては全く信用も尊敬も出来ない人物、 なのに何故か愛すべき人物が描かれておる。

女性からは総スカンと敬遠され、男性からもただ苦笑の対象になる一老人のストーリーは、まさに秋の花火なんだろうか。