21日(日)は他班が実施する定例観察会の最終下見で、香櫨園方面へ出掛ける予定を組んでおった。今回の観察会は野鳥観察も加わっており、楽しみにしてたのに雨天で中止・・午前中は年賀状の準備に費やし、
午後からは読みかけの『太陽は気を失う』を手にした。
乙川優三郎という作家を知る切っ掛けになったのは、『霧の橋』だったか『五年の梅』だったかの時代小説で、それが中々良く出来たものだったので『生きる』や『喜知次』などに繋がっていった。
その後、『脊梁山脈』という現代小説に出合って彼の実力を存分に知らされ、先日の『トワイライト・シャッフル』からこの『太陽は気を失う』へと進んだのだ。
この文庫には表題作のほかに13の短編が収まっており、そのいずれもが期待に外れることない。特に『海にたどりつけない川』が良かったという印象。
歳を重ねると何事も思うようには運ばず、何かと迷いながら右か左を決めねばならない。しかし、どっちに決めても結果はあまり変わらず気落ちすることばかりが続く。
思えばそれが人生――
少雨により池は干上がり山肌は埃っぽいから、適度な雨を期待したのに、雨量的には僅かな絹雨に終わった。さて今日は六甲山の北斜面を歩いて稜線に出、そこから後は南へ下るか北側へバックするかしよう。
