4日(土)朝、雨の音はしないから、途中で少々降られるのは覚悟で支度整えた。

さあ出掛けようと、大規模修繕工事で黒っぽい網の隙間から外を注視してみたら、なんと雨が降っておるではないか。マンションのほぼ全体がこの網で包まれてるから、どうにも外の様子が把握し難く、これが12月まで続くと思えば誠に鬱陶しい。

 

雨とあれば仕方ない、有吉佐和子の『鬼怒川』を読むことにする。

 

群馬県との県境に位置する茨城県の結城は鬼怒川のほとり、その昔から養蚕が盛んで、だから絹の紬の一大生産地として知られている。その結城の村の貧農の家に生まれた娘チヨは手先が器用で紬の名手に育ち、それを見込んだ村長の一存で近隣の村へ嫁ぐことになった。そして村でも一番の技能を誇るまでになる。

 

幸いにも夫は日露戦争出征で生き残って帰ったから、チヨの将来は明るく開けるように見えたのだが、突然訪ねてきた戦友が残した紙切れにより、地元の城の埋蔵金掘りに気を奪われ、歯車が狂い始めるのだった。

 

ただ親・子・孫までが、この埋蔵金探しに狂うという筋立ては如何にも不自然、この小説の最終盤になって“値打ち”を下げてしまったのではなかろうか。

ただそれは別として、やはり有吉佐和子の筆は中々のもの、一気に読ませる力は失ってなかった。この作品は彼女が死去する10年ばかり前のものだ。

 

有吉佐和子は1984年、53歳という若さでこの世を去った。

小説を書くのに随分な心労を重ねて強い不眠症に陥り、眠剤の多用が祟ったのかTV番組でのオカシな発言や奇行が話題になったことがある。

 

なんやかやで3日間も歩けていない。

今日も思わしくない天気予報だけど、ここはひとつ少々の無理してでもナメラダイモンジソウなどの様子を探ってやろうか。

にしても今回の総裁選、サイアク・・・