16日(火)は前日から休養日と決めてた。

今思うに、正味7日間にも及ぶ“ドツボ”から脱け出ること出来たのは、Yさんから頂いた絵画展への誘いだったろうか、翌日に5時間、翌々日にも5時間歩いて前日は観察会下見にも参加と3日連続して外へ出た。

 

しかも明日は何処を歩いてやろうかなどという気力も復活したから有難く、この日は中休憩の意味込めて読み掛けの宮尾登美子の『湿地帯』を読み切ることにした。

 

『仁淀川』が何処まで宮尾登美子の真実を描いてるのかは別としても、結核に苦しむ彼女が子どもへの書置きの意味で始めた日記が切っ掛けとなったのか、『連』で女流新人賞を得て後に、高知新聞社が彼女の連載小説を企画、1965年から約半年に亘って掲載されたのがこの小説である。

 

うむ、サスペンス風のストーリーは決して読者を飽きさせないけど、最終部分には随分な無理が目立っていけない。

文庫本には多くの場合“解説”なるものあるが、単行本の場合にそんなものは無く、たまに「筆者あとがき」なるものを見出すことある。この『湿地帯』にはそれがあり読んでみることにした。

 

そうだったのか、著者自身この作品に自信が持てず、高知新聞連載以降40年間も筐の底に眠らせたままだったという。それを新潮社が刊行したのは18年前だから宮尾登美子の名は不動となっており、その名を冠せば売れると見込んでのことだったろう、商売商売を地でいってる。

 

弾み車に少し回転力が蘇ってきた? その弾みを失うのは大きな不安だからと楽な行程を考え中・・僅かな時間で良いから3時間ばかり。