3日(水)、朝から晩まで正味丸一日掛け、佐木隆三の『三つの墓標ー小説・坂本弁護士一家殺害事件ー』を読んだ。もちろんあのオウム真理教が引き起こした悲惨な殺人事件である。

 

過去、オウム真理教に関し2~3点の本を読んできたが、未だに分からないのは医師や弁護士に科学者といった優秀な頭脳持った若い人たちが、なぜそんな狂気集団にのめり込んでいったのかである。

教祖麻原彰晃が修行を積んで空中浮揚してみせたというが、そんなの小学生だって信じないだろうにである。

 

この教団が引き起こした事件でよく知られるのは、1989年の坂本弁護士一家(夫婦と幼児)殺人事件であり、1994年の松本サリン事件、翌1995年の地下鉄サリン事件であるが、これ以外にも教祖の指示によって“ポア”されたり、サティアンで事故死した人間は少なくない。

 

麻原彰晃は緑内障で片目は見えなくなってたが、もう片方の目は視力1.0と普通だったのに盲学校に入り、目の見えない周囲の生徒を脅迫したりするなどして、卒業時点ではかなりな額の貯金までしてたと言われる反面、一時は東大受験まで考えてたそうである。

 

さて本の中身だが、それは一家殺人事件に関わった教団幹部6人の、公判での証言を中心にした読み物で、題名に小説とはあるものの全て実名を用いておるから、一種のルポルタージュと捉えても良さそうだ。

坂本弁護士はオウムの反社会的な実態を繰り返しメディアに流し続けておったから、立ち上げて間もない教団にとっては目の上のたん瘤、それにしても深夜に襲って幼児までをも窒息死させたのである。

 

この小説でも、やはり何故優秀な人物がという謎は解けないままにある。

ただ当時はバブルが弾け、懸命に勉強はしたけど社会の小さな歯車のひとつに過ぎないという閉塞感に囚われてたのは事実であろうにしても・・

実は私の近辺にも、一流の国立大学出ながら“在家信徒”になった人物がいて、犯罪には関係しなかったものの警察の聴取受けたとの噂が流れたから、当時の親の悲嘆を今でも思い出す。

 

日本列島のすぐ南で発生した台風、それが神戸にも若干の雨を降らせる予報なので、

予定してる逢山峡歩きを諦めねばならないかな? ただ久しぶりにアラートは回避出来そうな気温なので、少々の雨は覚悟で?