1日(月)、終日の雨。

読み掛けてる津島佑子の『ジャッカ・ドフニ』手にするも、なかなかストーリは展開せず面白くない。面白くないから余計に目の疲れ感じることになりgive upを決める。

 

残ってるのは2冊あって、片や『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』なる

400頁に近い単行本の大冊、片や西村京太郎の『神戸電鉄殺人事件』

前者は“アメリカ文学史上に燦然と輝く伝説の小説家”ジュリアン・バトラーのスキャンダラスな生涯を追うものらしいが、そのジュリアン・バトラーの本読んだこと無い私からすると食指は動かない・・

*ジュリアン・バトラーって架空の人物だと、後に知った。

 

だから手にしたのは神戸電鉄殺人事件となる。

名前でこそ聞いたことある作家だけど、今まで一度も読んだことは無い。

 

なんともエエ加減なミステリ本、途中で何度か「もうやめよう」と思いはしたが雨は降り止まず、本屋さんへ出掛けるのも面倒と、最後まで読んでしまった。

神戸電鉄や有馬温泉に有馬口駅、新開地駅など身近な名称は出てきても、この殺人事件に電車も温泉も全く関係無く、だから舞台を新潟へ移そうが長崎へ移そうが一向に構わない筋書である。

 

おまけに犯人や殺人の真相も詳らかにされず、カンボジアのアンコールワット遺跡から持ち出された仏像が殺人の動機だとくらいしか分からない。

とにかくストーリーは荒っぽく不自然な場面が次々に出てきて、それって読者に対して失礼だろという代物でしかない。

 

唯一勉強になったのは大戦中に日本軍が展開してた仏印、そこで日本の諜報機関が果たした役割や、日本降伏後の仏印の政情で、このあたりの本を読んでみたいと思わせてくれた。

 

今年は梅雨入りが遅かったので、このまま空梅雨に終わるんじゃないかと心配させたが、梅雨入りして後はずっと雨続き、野も山も水浸しだ。

朝方明るかった空なのに、また暗くなりつつある、一体どうする気なんだろう。