12日(木)の出先はなかなか決まらず大いに悩んだ。
体力的に負担大きいのは避けたいくせに、家を出た限りはそれなりに歩かねばという二律背反、そうだ、今月27日(木)に計画されてる『アジサイ鑑賞会』のコース下見はどうだろうと電車に乗った。
歩き始めて暫くしたら、あのおじさんが本日1回目の山散歩に向かってる。
彼、私が所属する会の“定例観察会”に何度か参加して下さってたから、当方はお顔を良く知ってるけど彼はご存知無い・・
この道で何度も何度も行き交っており、こちらから「こんにちは」と声掛けても返事頂けない日が続いてたところ、ひと月前には彼の方から、口ごもりながらも「こんにちは」に近い声を貰ったので、“心配してた程でも無いんだわ”と嬉しく思ったものである。
でもこの日は、当方から大きな声で「お早うございます」と言ってみたけど無言・・
斑紋が不明瞭、まあサトキマダラヒカゲとしておこう。
ちょうど1時間で森林植物園へ入った。別に急いだ訳でもないが、森林植物園HPの『谷上駅から60分』に触発された部分無きにしもあらず・・
さて、少々脚の悪い人も含めた10人前後をどのコースで案内するが良いのか、
それを考慮しながらコースを組み立てねばならぬ。
アジサイ坂を下ってあじさい園から上の道へ出てやろうか。
“六甲ブルー”なんて言われるヒメアジサイ(アジサイ科)は10日後くらいが最盛期かな? ただアジサイ観察グループは“花より団子”だから、そんな点は気遣い無し。
途中でオオヤマレンゲ(モクレン科)に立ち寄る。
気付いたのはこれ、何故3個の花弁を上方へ跳ね上げてるんだろう。
帰宅後調べてみたらこの3個は萼片だと判明、萼と花弁は別行動して不思議じゃないか。
あじさい園へ入る。
室井センセゆかりのシチダンカは早咲き種、27日まで持ちそうにない。
アジサイは創り出されたものが多いので、名前など無視せねば精神衛生上悪い。
これは知って貰いたいベニガク、装飾花は白色から紅色へ変化するんだけど、その変化の具合こそ見ものではないか。
アジサイの苗畑へ入る
1800年代後半、ヨーロッパでは大変な植物ブームが興り、中国や日本からも様々な植物が大洋を渡ったのだが何分にも船便で数ヶ月、潮風・気温に風雨を避ける工夫が重要だったから、こんな装置に格納されて運ばれたという。
ヒメアジサイは終盤かも知れないが、遅咲き品種のアナベルは最盛期に入ってることだろう。四阿・・やっぱり笛吹おじさんがピーポーやってる、彼の占有物でもなかろうから、ドヤドヤ入っていけば退くに違いない。
長谷池の日陰ベンチでちょっと早いスーパー弁当食べる。
暑い上に脚も疲れてる。でも送迎バスに乗ったり山田道引き返すのもシャクではないか、再度公園目指すことに決めた。
洞川湖のツルアリドオシ(アカネ科)、2個の花から1個の実を結ぶ。
勢いよく?大師道を下ってたら、若い女性が大きなレンズ構えてる。
鳥なんかなと注目したらアライグマではないか、子どもなのか人慣れしてるのか、
一向に怯えた様子は無く、何かねだってるようにも見える。
可愛いと言えば可愛いが、やっぱりこれは問題の外来種で危険な部分もあるだろう、「あまり近付かない方が良いですよ」と言って先を急いだ。
茶店の温度計は31.5℃、これを見ただけでフラッとする真夏日。
森林植物園で出会った“野鳥夫人”と立ち話。
去年から極端に毛虫が少なくないですかと問えば、「いや全くその通り」の返事だった。野鳥は子育てに四苦八苦してるに違いないと彼女も仰ってた。
一方この北アメリカ・メキシコ原産の外来種ムラサキカタバミ(カタバミ科)、
今年は異常なまでに繁殖してるように思えるがどうだろう。
元町へ降り付き、商店街を西へ歩いて時計屋さんを探す。
専門家に壊れてますと言われたら買い替えを覚悟せねば仕方ない。
ところが時計屋さんが見つからぬまま新開地まで歩く結果になった。
所要6H 31,000歩 調子に乗ったらあかん