8日(土)は朝から21℃で暑くなりそうな気配、事実27℃にまで上昇するとの予報もあって「本でも読んで過ごそうか」と挫けそうになる。

そんな場面で思い出したのがHさんからのLineで、「烏原にサンコウチョウが」 「長田神社にアオバズクが」というものだ。

 

よしッとリュックに双眼鏡も入れて家を出る。

日陰を選びながら新開地方向へ向かったのは、鉢植えされた2本のジャカランダ(ノウゼンカズラ科)の様子見である。片方は花序を付け、下の方から咲き上がりつつあり、

 

 

上の方はまだ蕾

 

確か去年はこっちの株も花咲かせてたように記憶するが、蕾でさえ出ておらん。

この家のお爺さんが花好きで、去年はいろいろ説明して下さったので、こうしてたら出て来ないかなと期待したが、それは叶わず仕舞い。

ジャカランダは少々気難しい植物で、年により殆ど花を付けない場合もあるのはやはり気温のせい?温暖化といえど南国の樹木なんである。

 

湊川商店街を通り抜け、石井町から急な舗装道路を登れば烏原貯水池に着く。

そこは“亀の甲広場”という小さな公園になっており、さまざまな草花が植えられておるんだが、今一番目立つのはアジサイで、中でもこのカシワバアジサイが目を引く。

 

我が家から2時間掛け、ホイホイホイが営巣してるかもという場所へやって来た。

まず誰もいないことに気付く。

サンコウチョウとの情報が流れたら、大筒持参者が3人や4人いるのが普通ではなかろうか。一人たたずみ耳を澄ますも聞こえてこない。

今回は無駄足だったかと鵯越駅へ移動したところ、何とその方向からホイホイホイが聞こえてきたではないか・・引き返すのも大層、次へ足を向ける。

 

ザクロ(ミソハギ科)の季節になった。

 

雌雄同株説とか雌雄異株説があるようだけど(ザクロにも色々な種類があるから、そのせいかも知れず)、どうやら前者であり、両性花以外に雌花や雄花を付けるようである。皺の入った花弁は極めて薄く、

 

すぐに落ちてしまうから、こんな状態のをよく見掛けることになる。

花弁は5~8個で、同じく5~8個の萼片は基部で合着して萼筒になっている。

多数の雄しべは萼筒に合着しており、その中心部に雌しべがある。

 

カッターナイフで切ってみる。しっかりした子房だから両性花だろう、子房下位。

可食部分はイチジクと同じ花托が肥厚したもので、果実頂部に短く萼片が残る。

 

そこへ大型のキマダラカメムシがやってきた。

濃い紫色のカラダに黄色い点を散りばめ、脚や触覚にも黄色い帯がある。

 

暑い! そこを頑張って長田神社へやってきた。

月読社背後のクスノキに注目すれど見えてこない・・ 

暫くしたら双眼鏡持った女性が現れ、「アオバズクですか?」  頷いたところ、「私も日参してるんですが、どうにもつかまりません。も少し朝早くが良いのかも知れません」と教えてくれた。

 

結局サンコウチョウにもアオバズクにも振られて帰ってきたら、何やら騒々しい。

一種の“村おこしイベント”なんだろうけど、私はいつも冷たい目で通り過ぎるだけ。

4H 23,000歩の暑熱順化に終わる。

 

今日は終日しぐれるのかな? 

読みたい本もあるが、少しくらいは観察会へ向けた準備も?・・だんだん気が重くなってきた。