7日(火)は、来る24日(金)に計画されてる『虫の観察会』下見で、集合地点の神鉄鵯越駅へ向かった。もちろん90分ばかり歩いてそこへ向かう心積もりしてたけど霧雨が残っており、まあいいやと電車・バスを利用する。
参加者9名、10時に駅から烏原貯水池方向へ下りながら観察開始。
勿論センセ役はHさんにYさん、加えてNさんと重厚な布陣だが、重厚なだけに余りにも専門的な同定中心になってしまえば参加者の関心が薄れ勝ちになる、それは自分に照らして良く分かってる・・
一番に目に入ったのはツルニチニチソウ(キョウチクトウ科)の果実、人の形に2つの実を付け、3cmばかりの大きさになっており2年振り。
エノキトガリタマバエの虫こぶ“エノキハトガリタマフシ”
あちこちに縦方向に巻いたカラムシ(イラクサ科)の葉が目立つ。
剥がしてみると・・アカタテハの幼虫だそうである。
大きくカラダを左右に振って威嚇するフクラスズメの幼虫。
その美形にはいつも注目。
オオチャバネセセリ
すっかり天気は回復し比較的気温も低く、鬱陶しいメマトイがいなくて集中出来る。
ジョウカイボンは浄海坊、これって清盛が出家した折の・・
どんな関係があるのか、今のところ調べる時間が無い。
う~ん、ヒロオビトンボエダシャクの幼虫?
貯水池の真ん中辺にある四阿で昼食になった。足元には何かしらの幼木が所狭しと芽生えており、どうやらシナサワグルミ(クルミ科)らしいが、全滅の憂き目に遭う。
これも初めて教えて貰ったタケ・ササ類の病気『赤衣病』
どうやら菌類が稈の中に入り込み、胞子は土中にも存在するから退治は困難らしい。
初めてお目に掛かれたイシガケチョウの幼虫、食草はイヌビワである。
ピントがしっかりせず悔しい。
コジャノメ
アカガネサルハムシ。ハムシの中には魅力的な姿したものが多いから、昆虫少年にしたら良き相棒なんだろう。
これは極小のムシ、ヒメマルカツオブシムシというそうで、どうやら花粉を食べに集まってるみたい。
チャバネセセリ
こなた、スカシバの仲間でミノウスバの幼虫だとか、背中の色が目を惹く。
*ルリイロスカシクロバの幼虫かも知れぬとHさんから訂正連絡頂戴しました。
いずれにしろガの仲間の同定が如何に困難かを知る思いしてる。
Hさん、わざわざご丁寧に有難うございました。
ニガキ(ニガキ科)の花が咲き、中には果実になってるものもあった。
いやいや、これこそこの日一番の収穫でアケビコノハの幼虫、いつか見てみたいと思ってたもので私にすれば、イシガケチョウと共に大いなる収穫得たことになる。
ギンラン(ラン科)
15時過ぎ、鵯越駅で解散になった。
朝10時から5時間掛けて歩いたのは、烏原貯水池1周しただけだから、普通に歩けば1時間も要せぬ短距離、気持ちは充実してたが脚はすっかり疲れた。
一人駅から丸山市街地を抜け、長田神社前を歩いて帰宅。
その途中にスイカズラ(スイカズラ科)の花が咲いてた。
今回の下見で分からなかったのも何種かある。
しかし、蛾の世界は別世界だから、私のような素人の手が及ぶ範囲でもあるまい。
今日はビョーインで3回目の液体窒素処置。
9時過ぎには終わるのでさて・・