30日(土)、黄砂が飛んでるように見えるが好天気である。
六甲山から油こぶし下り、Oさんたちと“焼き鳥&ビール”というテに魅力感じつつも、ここはやっぱり三度目の正直を信じてハランの花探しと決めた。
場所は人通りの少ない高取山高神滝コース、確かあの分岐点辺りにいっぱいあったぞ・・そんな記憶を信じることにしたのだ。
登拝道を登る。朝から暑い。
アケビ(アケビ科)の雌花と雄花
石の鳥居から西側の高神滝コースへ入る。
例年通りクサイチゴ(バラ科)の花がいっぱい咲いた。
ナガバノタチツボスミレ(スミレ科)は有茎種だから分かり易い。
もっともタチツボスミレも有茎種だけど・・
記憶に間違い無かった、沢山のハランが茂っておる。
足場の良い場所を選んで鋸鎌で刈る・刈る。
汗びっしょりになって努力したのに花も実も無し。
ああやっぱり“焼き鳥とビール”を選ぶべきだったと思えどもう遅い。
アオキ(ガリア科)の雌株に咲いた雌花。
もちろん4個の雄しべ付けた雄花の方が魅力あるが見つからなかった。
もう雑草の如く身の回りにあるから、名前さえ出て来なくなったハナニラ(ヒガンバナ科)・・アルゼンチン原産で園芸用が逸出。もっともリュウキンカとかヒメリュウキンカよりマシで、昔の表現方法すれば彼らは「バター臭い」となる。
久し振りで手に取ってみる。花弁は6個で花被片の裏側に深緑の中央脈が目立つ。
子房上位。長い雄しべ3個と短い雄しべ3個だから3数性と呼んでいいかな?
高取山を少し北側へ下り、去年花を見つけた場所に立ち寄る。
この果実は去年の春からあって、こんな状態で2年目を迎えておる。
千切ってやった、まだ親としっかり繋がってることが分るではないか。
子離れ出来ないのか親離れできないのか。
これも2年目に入る種子だが全く発芽する様子も無く、黒く腐りかけてきたから、やる気のない果実であり種子だと断じざるを得ない。
最後の気力を振り絞り、かなり広い範囲の落ち葉を掻き分ける。
三度目の正直は成らず、くたびれもうけ。
帰るにはまだ早いと、飛龍寺から神鉄鵯越駅へ登り返して烏原貯水池。
おお、役立たずと思ってた『カメポチャ』なる装置にカメがはまり込んどる。
このポリ製容器に落ち込んでるカメ確かめたのは初めて!
こっちのには2匹のアカミミガメ、落ちてたまるかといった風情だから、やっぱり改善の余地あり。
う~ん、如何に外来種アカミミガメが繁殖してるのかが良く分かる。
が、なかなかポチャッとはいかないようで・・
アカミミガメを捕獲するには、袋状した網の中に刻んだ魚を入れて水中へ沈めておくという方法が有効らしい。ところがカメは肺呼吸なので、水中で捕獲したら苦しい目に合せることになるから、動物愛護の立場からこんな装置が工夫されたという。
そう安楽死させる。
こちら、例によってカモの休憩場所になっておる。
公園の一角、石に座ってパン2個食べる。
ヒュウガミズキ(マンサク科)の花序は1~2個程度と少ない。
対してトサミズキでは数個の花序を下垂させるから区別は楽と言える。
ソウシチョウ
こんだけ沢山の果実(去年のもの)残してるのはイヌビワ(クワ科)の雄株だろう。
雌株は一斉に果実を成熟させるから、翌年に残す果実は少ない、とそう思ってる。
ところが先日ある方から、「雌株は果実を残さない、1個も残さない」とお聞きした。そうなんだろうか、未だにストンと落ちていない。
今日は午後から『山の案内人の会』行事があり、森林植物園のFセンセの講演がある。
知識も話術も素晴らしい方、大いに楽しみたい。
そしてチャンスあればGS仲間と、M小学校における来年度の展開に関する意見交換もしておきたいと思ってる。