6日(水)、降りそうな空だけど“降らない”という予報を信用し、ハラン(キジカクシ科)の花を探すことにした。

去年の4月初め、生まれて初めてハランの花や果実を見つけ、飛び上がらんばかりに嬉しい思いしたのだが、花は少々時期を過ぎてた?もので、今年は早めに出掛けねばならんと一応頭に刻み付けておった。

 

場所は高取山の北斜面、だから南斜面にある高取神社登拝道を登り、山頂直下にある月見茶屋から北側へ少し下る。う~ん、これは恐らく去年の果実がそのまま残っておる? 軍手つけて枯葉を取り除くのだが花はひとつも見当たらない。

やっぱりも少し先なのか、或いは今年は花を付けない積りにしてるんだろうか?

 

更にゴソゴソ枯葉を取り除いてたら黄色い種子が見つかった。

ところがである、どの種子も発芽していないではないか・・ははん、どうやらハランは根系での増殖に熱心なもので、花や種子なんかに重きを置いてはおらず、だからハランはその辺にいっぱいあっても花は極めて少ないに違いない、そんな結論に達したのだが、やっぱりあの薄紫色した複雑な花に今一度出合わねば気が済まない。

 

本日の目的は一応達したから、ここで帰っても良かったのだが、それでは2時間半の散歩で終わってしまう。もう一丁!とばかり桧川公園方向へ下ることにした。この公園にはその昔、進駐軍のカマボコ兵舎が並んでた、チューインガムは貰わなかったけど。。。

佐藤錦かどうかは分らぬが、美味しそうなサクランボ稔らせる樹であることに間違い無く、過去何度か手が伸びそうになったものだ。

 

Nさん家の前を通って鵯越駅を目指す。

庭仕事してるNさんの姿見えたけど声は掛けられなかった。彼女のご主人、少々痴呆が入って施設通いしてるらしく、遊びのついでに立ち寄るなんて出来ない・・

 

ジョウビタキ♀

擁壁に何を見つけたのか、何度も飛びついては失敗繰り返しておる。

 

もう諦めたかなと思ってたら

 

また飛びついて、また失敗してた。

 

烏原貯水池、まだ居残ってるオシドリが数羽見えた。

異国は諦め上高地辺りで涼むんだろか。

 

貯水池に設けられた仕掛け。

つい最近観察会仲間さんから教えて貰ったのだが、どうやら外来種のアカミミガメを捕獲するものらしく、そう言われればカメが登りやすいように四方に金網が敷かれてる。登ったカメがバケツへ落ちると、つるつる滑って逃げ出せない・・そんな捕獲器で、通称『かめぽちゃ』とかなんとか。

 

ただ、随分な以前からこの装置に注目してるけど、この上へ登ってる亀など一度も見たこと無いから、更なる工夫を要するような気がするんだった。

 

ほれ、マガモが気持ち良さそうに居眠りしとる。

 

さて今回は神戸烏原霊園へ立ち寄る。明治の昔、この貯水池造営に際し、立ち退きになった村人達に因縁ある墓地だと知ったから、ならば一度と。

しかし、貯水池に関連するような遺跡は見当たらず、目に付いたのは大きな石碑で、『寿永之役平家戦没者』とか『延元之役南朝戦死者』と彫りこまれてる。

調べてみたら、寿永の役は1100年代(平安時代末期)に全国的に起こった内乱で、これは平氏に対する不満が招いた乱らしく、この地からも戦役に赴いた農民がいたんだろうか? そう言えば貯水池のすぐ南は“平野”であり“福原”である。

 

今ひとつの『延元之役』だが、これは1300年代(南北朝時代)、京都の北朝と吉野の南朝が対立してた時代・・ほんまに当時の烏原農民に関係あったのかな?

南朝戦死者の霊を祀ってるんなら、京都と対立してたことになる。

 

もひとつ変なのが建ってる。『征清戦死者記念碑』・・

明治時代中期、1年に亘った清国との戦争。

 

なんか変な5時間散歩になってしまった。