31日(水)はNさんの肝煎りでフグのフルコースが計画されてた。

毎年一度計画されるこの贅沢な食事会では、ヒレ酒飲みながら「てっぴ」「てっさ」からスタートして「しらこ」に及び、次いで賑やかに「てっちり」へと展開、〆はもちろんお漬物付きで「ぞうすい」に到る。

これら全て含めて4,000円程度と格安、コロナ時代は別として極力参加させて貰ってる。

*淡路の年長フグは、Nさんの旦那さんが朝からさばいて下さるのである。

 

ところが今回は変更できぬ山行計画があったので、涙飲んで河豚を断念した。

しかし行先の山は雨らしくて突如の中止、年に一度のフルコースをパーにしてしまい残念至極。

 

神戸の空は意外に明るいから、腹いせに少し歩こうと高取神社参道筋を辿る。

途中でメジロの団体、ツバキの頑丈な雄しべの輪っかに頭突っ込んで蜜を舐めており、送粉者であることが良く分かる。

レンズ向けてたら、私と同年配くらいだろうご婦人から、「沢山いますね」と声を掛けられた。

 

中の茶屋のすぐ下にある広場では、今スイセンが見頃を迎えた。

 

下側の3枚は萼片で上側の3枚が花弁という2段構造。雄しべと雌しべを囲む黄色いのは副花冠で、スイセンの種類によりこの形が異なってくる。

ギリシャ神話によると、ナルシスという少年が水面に映る自分の顔に恋焦がれ、そのままスイセンの花に姿を変えたのだ。そこでスイセンはNarcissus、中学校だったか高校だったかは忘れたが英語のセンセ、「スイセンはナーシサス」と言ってた。

もちろんナルシストはこのギリシャ神話に基づいてる。

古いことはよく覚えてるのに、最近教えて貰うことは瞬く間に忘れるからイカン。

 

高取神社までやって来た折、再度後ろから「さっきお出会いした方ですよね」とそのご婦人。ええと返事するだけでは愛想無いと思ったもんで、どちらまで?と尋ねたら、「荒熊さんまで行って引き返します」

 

ならばここでと別れを告げ、久しぶりで大灯籠へ立ち寄る。

“灘のひとつ火”ならぬ長田のひとつ火だ。ただし明治43年の建立と書いてあるから、灘のような歴史はもたない。

 

山頂から古刹妙法寺方向へ下り始めたら、またまたご婦人が後ろ側に。

え?と問えば、「足慣らしに私もこっち降ります」

少しスピード上げて下ると、健脚らしくスタスタ付いて来られるから、どうぞ先に降りて下さいと道あけたところ、「いえ、下りには弱いもので。どうぞ前歩いてください」

 

ゴロゴロした道に気を配りながら、やっと下り切ったと思った場所で転石に足・・

見事に横転してカメラも地面にぶつけてしまった。右脚脹脛にかなりな擦過傷負ってしまったが、幸いにもご婦人の目には届かなかったようで「私はここから登り返します」 

いったい何モンなん?彼女。

 

さて今日は吹田市の『時本亭』に10人ばかりが集まる。

どんな展開になるのか空恐ろしい。