19日(金)は予報通り朝から雨模様、今の自分に出来ることは映画なぞ観て時間を遣り過ごすしか無い。借りてるDVDの1枚は『ウィンド・リバー』で、2017年製作のアメリカ映画。カンヌ国際映画祭での受賞作品だ。

ただ、背景を知らない者は一度観ただけでは理解し難い部分があり、二度目を回して「そうだったのか」と納得出来た。

映画の舞台はネイティブ・アメリカンが強制的に移住させられた“保留地”で、ロッキー山脈に隣接するワイオミング州の辺境の地。冬は-20℃にもなって雪に閉ざされるこの地は現在でさえアルコールやクスリに依存する人が多く、社会問題になる犯罪が多発してるという。

 

この保留地は連邦政府の土地とあり、事件が発生しても州警察は動けず、FBIだけが介入できるそうだ。そんな状況の中、レイプが原因で死亡した女性ナタリーの犯人を追い詰めようとする1人の女性FBI捜査官ジェーンと、それに協力する地元野生生物局のハンターであるコリーだが・・

映画の最初に“事実に基づく”なるテロップが流れるのだが、事実とは、現在のアメリカが抱えるネイティブ・アメリカンに対する深刻な差別問題を扱った作品であること示してるに違い無かろう。

 

ワイオミング州の州都はシャイアンである。

シャイアン・・もう60年以上も前になる1960年前後の10年間ばかり、TV番組は西部劇の全盛期だったことに気付かされた。人気のTVドラマ「シャイアン」に「ララミー牧場」は、全米でも一番貧しい部類に入るワイオミングが舞台だったのだ。我々の年代なら誰だって観たことあるだろう「ローハイド」はテキサス州からミズーリ州を舞台にし、「ボナンザ」ネバダ州、「ライフルマン」ニューメキシコ州。

「コルト45」とか「アニーよ銃をとれ」ってのもあったな。

 

♬白い雲が飛んでゆく 空に響くはムチの音

 ならず者は寄せ付けぬ 腰の拳銃伊達じゃない

 俺はカウボーイ ラ・ララミー ララミーララミー