27日(日)鉢伏山からの帰途、我が家から徒歩10分ばかりの地点に2~3年は住んでいないと思われる家があり、その横手の狭い通路奥に青い花が咲いてるの見つけた。 

アジサイだろうと思ってたが近付けばアガパンサス(ヒガンバナ科)、しかも花茎の途中から茎が突き出してるのだった。

 

28日(月)、水に差しておいたのを解剖することにした。 

持ち帰ったのは2本で、片方は花が束になって出ておりもう一方は2ヶ所から。 

花弁は6裂してて雄しべ6個 雌しべ1個。 新しい花茎の突き出してる部分が太めになってるのは栄養分を送るためもあろうし、支持基盤として当然かも知れぬ。

 

先ずはカッターナイフで茎を斜めに切り落とす。 周囲は随分硬く、中には髄がしっかり詰まっておるから、新しい茎が下方から伸びて花茎の壁を突き破ったのではない、それははっきりした。

 

新枝のすぐ下方にナイフ入れても、髄には何の変化も見当たらない。

 

更に新枝のすぐ下まで切るが、ここにも変化は見つからず、

 

花茎の表皮すぐ下から新枝を発展させてることが分かる。

 

もう1本のも同じように処理するが、

 

 

これも表層から新しい芽を出してるのだ。

 

広葉樹には潜伏芽というのが隠れており、伐採されたり災害により折れた場合にそれが芽吹いて再生を図るのだが、草本植物にもそんな潜伏芽があるんだろうか。 私が見た範囲によると、若い茎には新枝が出ておらず、少し日数経た花茎から新枝が顔覗かせてる。 

こんな草本植物って他にあるのかな? あるとすれば新たな目で観察せねばならない。

 

須磨海岸でハマゴウ(シソ科)の花を見に行こうと心積もりしてたのに、前日の疲れで膝が安定しないような感じ、これはイカンと歩くの止めて日高敏隆の『セミたちと温暖化』を読む。

表題のは全然面白くも無いが、中には「さもありなん」とか「これって一度やってみようか」と思わせるものがある。 

『人は実物が見えるか?』という僅か6ページのエッセーに、ある小学校の先生が著者のもとを訪ねた折のお話があって、

 

小学校の先生、上・中・下の3段に貼り付けた小学生たちのアリの絵を見せ、一番上はいきなりアリの絵を描きなさいと言って描かせたもの。 中はシャーレに生きたアリを1匹入れ、それを見ながら描かせたもの。下は私が説明加えた後で描かせたものだと著者に言う。

 

上段の絵はみな似てて、丸い頭と楕円形の胴体があり、胴体には肢が4本生えている。 

頭からはひげが1本か2本、後ろ向きに胴体の方へ伸びている。

二段目は子どもたちが本物のアリを見て描いたものだから、もっと本当のアリに近い姿が描かれておるはずなのに決してそうではなく、依然として頭と胴体に肢4本なのだ。

 

そこで先生はもう一度よく見なさい、頭と胴体だけかな? 肢は4本かい? その肢はどこに生えてる? 触覚はどっちの方向に向いてる?

下段、子どもたちの絵はぐっと本物のアリに近くなり、女の子は触覚にリボン結んだり・・

人間は実物を見たからといって、おいそれと実物が見えるものではないのだ。 とそんな内容。

 

私がここ6~7年も携わってるグリーンサポートも、総花的じゃなくこんな方法採り入れた方が効果的? 遅まきながらそんなことも考えさせた『セミと温暖化』である。