翌日は早朝に神戸を発って貸切バスでの山行だから、15日(水)は疲れ残すようなことあってはいけない。 そんな事情もあり、取り敢えず午前中だけでも身体動かしておこうと8時に家を出た。
我が家から一番近く、しかも1時間ばかりで歩ける山と言えば高取山(その昔は“蛸取山”、次いで鷹取山と名を変え現在は高取山になったというお話しあり)、今回は有無を言わせぬスローライフである(でしか無理)。
育英高校のすぐ東に登山口、というより高取神社登拝口があって、今回もそこから登りに入る。 すぐ目に付いたのはエノキ(アサ科)の新葉にびっしり付いてるもので、一体何の幼虫が孵化したんかな?とカメラ使って引き寄せる。

どうやら孵化ではなくって虫こぶが出来掛かってるみたい、角状の突起が見当たらないからエノキハクボミイボフシではなかろうか・・
そのすぐ近くに打ち捨てられた小さなテーブルがあり、かなりな存在感あるムシが何かのサナギか何かの幼虫に食らいついてる。 きっとゴミムシの仲間なんだろう。

高取山頂から北側へ下って獅子が池公園を目指す。
飛龍寺霊園近くの小さな花壇でヒメウラナミジャノメ、翅を広げて止まるのが特徴だとある。

背面に毛があるから光らない・・・ コアオハナムグリでどうかな?

背面が青いぞ。 カミキリの仲間にも体型の細い奴いるから・・ いくらポケット図鑑見てもピタッとくるのは見つからない。

増してこんなの。。。。ハエ目なん?

獅子が池へ向かう坂道には、毎年このトキワツユクサ(ツユクサ科)がうじゃうじゃ咲く。 どうやら外来生物のブラックリスト入りしてて草勢が凄い。
雄しべは6個だが1㎝に近い長い毛が密生しており、多数の雌しべに見えてしまう。

だがその長い毛を取り去ると雌しべは1個だけだと分る。 果実は蒴果で3裂するそうなので、花弁3・雄しべ6という3数性の植物になる。

各種イチゴの集合果・痩果・・ まだ良く解ってない。
時間を見計らってきちんと頭へ入れておきたい項目であるが、今回は一心不乱に食べる、旨い!

ノート1ページ犠牲にして種子を観ようとしたが指先がべちゃべちゃ、止めた。


そうだった、キク科植物の受粉についても系統立てて勉強した事が無い。
だから『松江の花図鑑』のオオジシバリに記載されてる“他家受粉”・“自家受粉”の仕組みも理解出来ぬのに相違ない。


これは今回の新発見である。 ツツジは5心皮性と聞いてたのに、この柱頭のありようはどうなのか? そこで今回その柱頭をルーペで覗きこんだら、何とまあ5つの文様がはっきり見えるではないか。 それを写真にしたかったのにフツーのカメラじゃ無理。

念のため? 子房をカッターナイフで切ってその断面、おお、ちゃんと5室から出来ておる。 こんな折にカッターナイフは駄目、やはり刃の薄い安全カミソリに限るのだった。

これで最後にしようとニワゼキショウ(アヤメ科)。

花弁と雄しべを丁寧に剥がせばこんな雌しべと子房が出てきた。
1mmにも満たぬ子房とあり扱い兼ねたが、柱頭は3裂(写真のはひとつ欠け落ちた)してた。

雄しべは3個で花弁は6個(外花被3・内花被3)、柱頭は3裂なのでこれもトキワツユクサ同様で3数性植物だったことになる。

シロバナマンテマ(ナデシコ科)のピンク版、辺り一面に茎を伸ばし、一気に夏を感じさせる嫌なヤツ。

草に詳しい方、1m四方の空き地があれば一日遊べると仰る。
もちろん私など死ぬまで及ばないものの、午前中に3時間少々歩き、家へ帰ってハンドブックひっくり返してたら、一日の終わりがやってきた。
これで良いのかどうかはもちろん別問題なれど。。。。