4日(火)は台風21号が直撃しそうとの予報だったから、翌5日のも含めて予定が潰れてしまった。 ただ一部に青空ものぞいてて、朝から呑気にDVD鑑賞である。
前日借りてきた内の1枚は川端康成の同名小説『山の音』を映画化したもので、主人公信吾を山村聰、信吾の長男修一を上原謙、修一の嫁菊子を原節子が演じるという随分と昔の映画である。

ずっと前に読んだ小説の記憶によれば、信吾は妻であるよりその姉を愛しておったのに、姉は別の男に嫁した上若くして死んでおり、人生の無情が一貫して流れておった。 題名となった“山の音”は小説の冒頭で、60歳を超えた主人公が自らの死を予感させる音として描かれ、実際友人の死とか菊子が堕胎した胎児の死へと続き、迫り来る我が身の死へ想いを致す内容だったように思う。
ところが映画では、そのような無情感より菊子と修一の不和や、それに伴う信吾の菊子に対する気遣いに加えて淡い感情・・そんなのに主題が移ってるように感じた。
もちろん映画は映画なりに完成されてるが、肝心の「山の音」が聞こえてこなかった・・
お昼前から東寄りの風が強くなったから、どうやら神戸より西側を北上してるなと思わせる。 東側のバルコニーから外を見ると、我が家のサッシに叩きつけてる雨は天からのものじゃなく、何と東側に建つビルの屋上に降ったのが強風にさらわれて当方へ飛んで来てるのだ。
風を避けるべく軒下にハトが身を縮め、彫像の如くこそとも動かない。 そうだろう、僅かでも動けば風にもって行かれる、そんな風である。

簡単に昼食を終え、今度は南西側のバルコニーへ出てみた。 相変わらず東から吹きつけてるから、南西側に雨が降り込むことは無い。
私の住むマンションの高木、前回の20号台風で2本が傾ぎ、またまた今回の風で3本が倒れそう・・ 20号台風の塩害は酷く、周辺の立ち木は皆茶色く葉を枯らしてるからダブルパンチもいいとこだ。

植えて既に5年近くが経過するのに一向根を張らないのは、下地の問題なのか水遣りの問題なのか、いずれにしろしっかりした支柱で支えてやらない限り何度も同じこと繰り返すのみだ。
そんな風の中、お母さんと小学生くらいの子どもが・・・極めて危険な行動である。

徳島県南部に上陸し、どうやら神戸市西部かお隣の明石市に再上陸したようで、
13時前後の20分ばかり雨風共に止んだのは、目に入ったからかな?
その後勢いを増した風は北西方向からに変化し、南西側バルコニーへ吹き付けたから、教科書通りではあった。
16時半にはほぼ風雨も治まって薄日が差し、ハトが飛び始めた。大阪の何処から出航したのか小型タンカーは紀淡海峡を抜けようとし、操船の難しそうなクレーン船までが目に入るようになったから、21号台風は僅か5時間ほどで当地を駆け抜けたことになる。