5日(木)は朝からかなり激しい雨、台風崩れの低気圧が日本海を北上し、良くは分からぬが新たに梅雨前線が現われたように思える天気図だ。
そんな中ではあっても歯医者にだけは行かなくてはならないから、一旦の帰宅は取りやめて、そのまま「きつつき工房」へ向かおうとリュックに道具を詰め込んだ。
そんな時にケータイが鳴り、「大雨洪水警報発令に付き注意を」という文章が届いたから考え直し、きつつきのお世話されてるTさん宛mail、「万一中止になった際はケータイください」。 すぐに「中止にします」と電話頂き、身軽な格好で歯医者へ向かった。
まあ久しぶりで叩き付けるような雨、妙法寺川も濁流が渦巻いておった。
ホントはDVDでも借りて映画観たいところだが、tsutayaまで行けそうな空でもなくて青山文平の『つまをめとらば』で暇潰しとする。

直木賞は比較的長い小説が多いのに「つまをめとらば」は短編だから、この単行本には6編の時代小説が収められている。
内少なくとも4編は女性の強さを強調したもので、「つゆかせぎ」にはこんな文章が出てくる。 “女という生きものは美醜に関わりなく、いや、なにものにも関わりなく、天から自信を付与されてるのではないか”
また「ひともうらやむ」でも、“新しい土地に女が馴れる早さは驚嘆すべきもので、とてもかなわぬと思い知らされた”
そして「つまをめとらば」には、心中未遂起こした(という噂も含めて)女性(今では荷車に味噌樽載せて売り歩いてる)が何年後かに相手の男性に巡り合うシーンがあって、最初に発した言葉は「まあ懐かしい!」、そして大して旨くもない味噌をひと樽売りつけて去ってゆく。
そういった女性の強さを心地良く感じる男性が存在する一方、ただただあきれ返るだけの男性あり、そんなところが面白さになってはいても、1,600円で買ってたら不満だったに違いない。
夕刻、ちょっとマシになった雨の合間を縫ってTSUTAYAへ駆け込み3枚を持ち帰った、「廃市」と「白夜行」に「海は見ていた」。