直木賞作家である佐藤正午の『鳩の撃退法上・下』を回して貰ってる。 ところが読み始めても一向にスタイルが読み取れないこともあってイライラ、既に次へ回そうと投げ打っておる。 そんなところへ回して貰ったのが再び佐藤正午の『身の上話』だから、「それってどうなん?」と口を挟んだところ、これは面白く最後まで読めると言われ読み継いでおった。
30日(水)、雨さえ降ってなければカキノハグサ&ヤマトキソウを考慮してたのに細い雨、とりあえずこの『身の上話』を片付けようと手に取る。

“私の妻の故郷は・・”で始まる文章、その私って何者かが分かるのは、もう物語も最終に近づいた頃であり、この作者が用いる手法は突飛なものに感じてさすがだ。
書店員ミチルは、書店の先輩や同僚に頼まれて宝くじを買いに出る。
初山から3,000円、沢田・古川からは各5,000円を預かってバラ巻を購入し、店頭で100円のお釣りを受け取るのだが、何やかやがあって職場には戻らず、不倫相手の男性と共に飛行機に乗って東京へ出てきた。
その東京でも何やかやあってその内に抽選日、誰だって本気で高額当選するなど思ってもいないから、ミチルも販売店へ持ち込んで知らべてもらったら2億円の高額当選! ミチルは3人から13,000円預かって籤を買ったから、初山は10枚、沢田・古川は16枚づつになるはずなのに、受け取ったお釣りは間違い無く100円。
つまり1枚余分に買ってしまい、その内の1枚が2億円・・
ミチルはそれを独り占めすべくあちこちを点々と移動し、その内幾つかの殺人事件に巻き込まれてゆく。 ミステリ性の少ないミステリ小説と言えるんかな、中身はどうってこと無い娯楽小説ではあっても、佐藤正午の物語構成能力みたいな部分には感心してしまう。
これと並行するように読み始めてるのはカミュの『ペスト』で、文庫本450ページの2/5程度まで進みはしてても、要点というか要所というのを一向に捕えること叶わず、只今「投げるか読み流すか」で呻吟中。

ここ一両日、天候安定せずとの予報なれど、何とか今日一日だけはもってもらいたい。 午後から、私個人にとって少しばかり大事な時間が必要なもんで。
念のためレインスーツは押し込んである。