28日(月)・29日(火)は以前から計画の通り、ハチ北高原での自然観察に参加した。 春と秋に行われる行事で私は4回目、例により三ノ宮から路線バス(特急)に乗って2時間半、ハチ北高原の入口に着く。
参加者16名は旅館の小型バスに乗り換え、瀞川山の麓へと登って行き、早速観察を始める。 どうも特徴の捉え切れないシオデ(サルトリイバラ科)・・花が咲いておる。

雨が心配された28日(月)だったが、幸いにも一時は陽が射すほどのお天気になってラッキー、ホオノキ(モクレン科)の立ち姿が美しい。

ザゼンソウ(サトイモ科)やオタカラコウ(キク科)の“なれの果て”が入り混じり、私にはさっぱり判定がつかないからスルー。

そんな目に綺麗なムシが飛び込んできたから、もとろん捕まえてWさんにお聞きすることになる。 ノブドウを食草とするアカガネサルハムシだとか。 アカガネとは赤銅、なるほどと思わせる色だ。

こんな小旅行は何時だって担当さんに丸投げだから、時として「今何処へ向かってるん?」と聞く有様で、どうやら瀞川山頂へと歩いてるらしい。

その山頂までは僅か数100mだったから、バスは直下まで林道を走ってきたことになる。 兵庫50山のひとつとあり、ずっと昔に息切らせた山ではある。

手前が鉢伏山で奥は兵庫県最高峰の氷ノ山。

草や木も好いけれど、私の目を惹くのは棚田。
日本には棚田100選みたいなのがあって、淡路島へ『撮影』に出掛けたことあったのを思い出す。

高山植物のアカモノ(ツツジ科)やコケモモ(ツツジ科)を初めて目にしたのは、確かあの縞枯山荘の近くだったように記憶する。 コケモモ酒なんてのもどっかの山小屋でご馳走になったことある。

有毒とされるレンゲツツジ(ツツジ科)だから、馬も鹿も食べないし、養蜂業者はハチを放ったりもしないそうだ。 ヤマツツジに良く似るが、葉の形態は随分異なってって判定は難しくない。

ツノハシバミ(カバノキ科)、新緑時分にはこんな斑紋が出るんだとか。

六甲山地では観察できないサワフタギ(ハイノキ科)。
六甲山地のタンナサワフタギの果実が黒熟するに対し、これはコバルトブルーに熟して綺麗。 この果実に初めて着目したのは大山山麓だった。

ユキグニミツバツツジにダイセンミツバツツジなんてのがあり、前者が“葉柄は無毛”であるに対し後者は有毛だとされるから、これはダイセンということになろうか。

観察を終えていつもの旅館。 先ずは汗を流して缶ビールしながら夕食を待つ。
山菜料理を中心に但馬牛のすき焼きでビール・にごり酒がすすむ。
2次会場に移動してウィスキーに焼酎に“瀞川音頭”。 それが“オクラホマミキサー”に変われば皆さん高校生に変身するんだから年金も破綻するわなぁ・・・

翌29日(火)、いささか重い頭で6時に目覚め、濃いコーヒーを2杯飲んで気を確かにする。 お腹いっぱい朝食を詰め込み、小型バスに乗り込んで氷ノ山山麓へ。

とにかくこのデカいマユミ(ニシキギ科)には驚かされる。

シナノキ。 シナノキ科の樹は、このようにヘラを出してくれれば私にだって分る。
Japanese Linden だらか、日本のリンデンバウムということになるのかな?

サカハチチョウとは覚えやすい。 逆八蝶で八の字の逆さ模様だ。

翅の裏。 この複雑な模様は、如何なる必然性でもって現在にまで受け継がれてるんだろうと思ってしまうではないか。

氷ノ山登山口のひとつ「東尾根登山口」でバスを降り、10名は急坂登ってベニドウダンを目指し、残る6名は林道を歩くことになる。
今の私は鳥とムシだから林道派となる。

黒いキリギリス「ヒメギス」のヒメは小型であることを指してる。
良く知られるように、バッタの仲間には長翅型と短翅型があって、このヒメギスは短翅型みたい。 名高いバッタの大群はもちろん長翅型の大発生だ。

目立つクジャクシダ、六甲山地では内緒にされることも多い。

このチョウ、去年も教えて貰ってたウスバアゲハで、鱗粉が少ないぶん翅は透けて見えるんだろう。

これは六甲山でもお目に掛かったことあるカメムシで、アカスジキンカメムシだと教えられる。 この君は匂い発するのかどうかは知らないけど、あの臭気には正直弱いから触れる気にならず。

標高が高いから、まだヤブデマリ(レンプクソウ科)が満開状態。

これも分かり難いミヤマハハソで、アワブキ科だといわれてしっかり見れば、なるほど側脈は平行に走ってるんだった。

ハクウンボク(エゴノキ科)、その名の通り白雲木状態に花を咲かせている。

初めてアオバトの声を聴いた! 初めは猫の声に似てるなと思ったところ、確かに「アォー アォー」と鳴いてて大なる収穫だ。

この辺りには沢山のフサザクラ(フサザクラ科)が生育しており、先端部が長く伸びてる葉が特徴的だ。 バラ科ではないけど樹皮はサクラのそれに似てる。

山歩き派とはこの「まど登山口」で待ち合わせ。
何とまあ、ほぼ同じ時刻に合流でき、しかも正にこの時雨が降り始めたのだから幸運という他に無い。


スキー場で雨宿りしながら旅館のお弁当。
関ノ宮バス停まで送って頂き路線バス(特急)で17:40三ノ宮駅帰着。
来年はホタルシーズンの6月を希望しておいた。
お願いしてたメールに対し I さんからお返事いただいた、「カキノハグサ満開」。
私のメモによるとこの花、例年は6月6~7日頃に見頃となるから、やはり10日ばかり早い開花になってるみたい、でも今日は朝からの雨。