7日(月)、神戸空港9:40発の飛行機に乗って鹿児島空港へ向かった。
元々は韓国岳を登る予定だったが、新燃岳の噴火によって入山規制が敷かれたため、急遽“開聞岳”に切り替えて今回の旅行が実現したもので参加者8人、鹿児島空港で2台のレンタカーに分乗し、知覧の「特攻記念館」へ入った。
お天気さえ好ければ少々無理しても、この日にだって開聞岳登山は可能だったが生憎の雨、空に散った何とも悲しい往時の若者の姿を偲ぶことになった。
雨は降り止まず予定してた武家屋敷散策も中止、「休暇村指宿」へ入る。


先ずはお風呂に入り、大皿に盛りつけられた豪華な刺身でお酒がすすむ。
その量はすざまじく、モッタイナイことに名物“黒豚のしゃぶしゃぶ”を食べ残すことになったのは悔しい・・ もちろん部屋に帰って二次会酒宴。
8日(火)朝も雨。

ただ折角だから、開聞岳の登山口までは行ってみようと宿を出る。
登山口は公園になっててクワ(クワ科)の実がいっぱい、口中を真っ赤に染めつつ千切っては食べる。

空は暗いが雨は止んでる。 ならばと登山道へ入り込む。
我々より先にレインスーツ着た2人の女性が、山頂目指して勢い良く出立したから、「旨くすれば行けるかな?」との期待感もあった。

巨大なムサシアブミ(サトイモ科)。 火山灰地であるのに、南国の植物は皆大きく育ってる。

山頂までは4km程度だから、急勾配とは言え2時間ほどあれば三角点に到達できるんだが雨が降り始めた。 少々軟弱かなと思いつつも撤退、結果的にはそれが正解だったみたいで、大雨警報発令中だったとは後に知った。
暫くしてトンデモナイ大雨に見舞われたから、無理してたら下山途中の道は川状態になってたことだろう。
標高600mばかりに位置する「旅行人山荘」が宿泊地になった。
9日(水)の朝。 濃いガスがかかって見通しが効かない。 でもTVの予報では、雨雲は東へ去って回復見込みを伝えておる。

9時、Hさんのお知り合いであるSさん(写真家であり植物の定点観測者)がおいで下さり、霧島の自然探勝路中心に案内して頂くことになった。
丸尾ノ滝。

その滝の周辺に咲くマルバウツギ(アジサイ科)。 葉の裏の主脈に突起があると教えられるも、シャシャンボ程には明瞭じゃないから難しい。

移動して霧島神宮の大鳥居。

霧島渓谷の流れは急で、火山灰が混じって濁っておる。

神水峡の柱状節理。 マグマが冷える際に収縮具合に差が生じ、こんな六角形の柱状になるらしい。

数十㎝も火山灰が積もったら、流れは泥状になって当たり前、自然の猛威は想像を絶する。

ヤマグワ(クワ科)の実はまだ酸っぱくて無理だった。

ジャケツイバラ(マメ科)の花は存在感十分。

初めて見るオオバウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)だ。

無造作に散らかされたエビネ(ラン科)、これには一同驚く。

カヤラン(ラン科)

迷子になれば脱出困難? 案内者無しでは決して見つけられない花の数々だ。


これまた無造作に着生してるセッコク(ラン科)。

何とも懐かしい高千穂峰の登山口へやってきた。20年以上も前になることだろう。

その麓に広がる散策路。 キリシマツツジ(ツツジ科)が咲き広がる。

通行禁止や入山規制が続く。
CO2濃度が高い場所や、ヒ素が流れ込んでる川もあって魚類が死に、川へやって来る野鳥の種類にも変化が出てるらしいし、稲作にも支障が生じてるというニュースも聞く。

マイヅルソウ(キジカクシ科)の特色ある葉は、コブナグサ同様可愛い感じがする。

ほんの瞬間的だが高千穂峰がうかがえた。

雨に降られた今回の観察旅行だが、Hさんの奮闘により楽しい3日間を過ごさせて頂いたから大いに満足だった。
旅行コースの設定はもとより、ホテルや航空機・レンタカーの手配に運転手まで引き受けて下さったHさん、秘密の花園へ案内下さったSには心より感謝せずばなるまい。