申し訳ないが「陰陽師」が面白くなかったので、ちょっと筋の通ったもの?が読みたく『クリスマス・キャロル』を借り、2日間掛けて文字をたどった。 過去あまり翻訳物は読んでおらず、イギリスの文豪として名前だけは良く知っててもディケンズは初めて。

それほど厚い本でもない上、何とは無しに読み切れそうな感じはしたものの、やはり“宗教”が根底に無い私からすると、感動といった部分から遠いのは正直なところ。
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頑固頑迷で守銭奴のスクリージ、「クリスマスおめでとう? 何がめでたいんだ!」という調子だから家族からも敬遠され、それさえ気にせず一人暗くて寒い部屋で過してた。 そんなスクリージの前に次々幽霊が現われ、その幽霊と共に自身の過去から現在・未来へ旅するという経験を経て回心し、貧しくとも家族と一緒に賑やかなクリスマスを祝うといったストーリー、単純に言えばそうなる。

多くの日本人からすると、イエスの降誕を記念するクリスマスを祝うなんて気持ちは乏しく、小さな子どもがいれば年に一度くらいデカいケーキに蝋燭灯して遊んでやるか程度だろうけど、西欧の、特に貧困にあえぐこの当時のクリスマスには特別な意味があったに違いない。

この中編小説は1952年、村上花子によって翻訳され、後彼女の手により改版、さらに娘さん達の手が加えられてるが、きっと原文を生真面目に訳してるんだろう読みづらい部分もある。
がしかし、クリスマスに於けるご馳走(飲み物や食べ物)の描写は見事で目の前に浮かんでくるのだった。