7日(火)、朝10時からほぼ終日図書館で本読みした。
龍角散飲んでも咳はすっきり止まらず、周囲の人が嫌そうな顔するだろうからと、
閲覧室の一番奥、そのまた一番奥にある本棚の下の椅子に腰かけて午前2時間・午後4時間。 しっかり集中できた。
読んだのは車谷長吉の単行本『忌中』で、短編が6つ収まっておる。

彼の本、それほど多く読んでる訳じゃないが、どの本のストーリーにも死が付き纏ってて、“破滅”を好んで描く傾向がある。 ただし、単に破滅を好むのではなく、だからこそ救済を願望しておるとも言え、いわば自身を、いろんな事象に惑わされない世捨人の立場に置こうとしてる風がうかがえる。
この「忌中」にある各編にも殺人・自殺・心中などが絡み付くのだが、唯一「神の花嫁」にはそれが出てこない。
しかし、生島(即ち車谷長吉)が心を奪われた美貌と清らかな魂をもつ茉莉子、その茉莉子が選んだ結婚相手は、生島からみれば典型的な俗物に見え・・・
彼の中で茉莉子は完璧に死んでしまうのである。
短編『「鹽壷の匙」補遺』も含まれてて面白くはあるが、やはり彼も私小説の壁にぶつかって難渋することとなる。
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