5日(土)も晴れで35℃予報だから動く訳にいかない。
正確に言えば、動かなくても良い自分の存在を有難く思ったり疎ましく思ったりと、そこはちょっと複雑ではあるが、結果的には動かない選択肢しか無い。
そこで前日図書館で受け取った本、朝からこれに取り掛かる。
昭和61年発行の単行本なもんで結構汚れてて愉快じゃないが、囲碁の世界で知られる韓国の趙治勲、美濃部亮吉と都知事選を争って敗れた石原慎太郎に『シクラメンのかほり』で一世を風靡した銀行員小椋佳に加え、あの三浦和義も俎上に載せられるんだから読み応えある。

中味は表題にある通り、一旦走り出した馬車は走り続けねばならない運命や環境下にあって、自身でコントロールするなど極めて困難・・
そんな部分は前回読み終えた同じく沢木耕太郎の『王の闇』に似通っており、勝負に賭けて燃え尽きるボクサー輪島功一、モハメッド・アリと壮絶な戦いを繰り広げたジョー・フレイザーの栄光と転落などと共通する部分が多い。
もちろんそれは『波の音が消えるまで』に登場する、賭博バカラにのめり込む主人公の姿にも見い出せるから、作者の関心事はそんな人物にこそあるに間違い無い。 ノンフィクション作家沢木耕太郎の良い部分は、対象に密着しないところにあると思う。 取材相手と絶妙な距離を置く、そんなところから冷静なルポルタージュが描けるんだろう。
台風5号の進路が気懸り、ならば何か面白そうなの借りておこうと図書館へ。
しかしこれといったものが見つからずカメラ雑誌見てたところで館内放送、「小学生対象の読み聞かせを始めます、大人の方もどうぞ」
恥ずかしながら小生、最近この分野にも食指が動き、どんなものなのか覗くことにした。 まず図書館員の女性が絵本開いて2つのお話し。
次いで結構経験積んでられると思える高齢女性が、絵本無しで東北の民話をひとつ。
しかしである・・・その民話が私には全然理解できなかったので、終了後図々しくも「今のお話しは何を子どもたちに伝え、教えようとしたのでしょう」
これが大失敗だった。
「何も教えよう、伝えようなどとは思っておりません。 私の話しをどう捉えるか、それは子どもたちに任せるのです。東北地方にこんなお話が伝わってる、ただそれだけで、それ以上は子どもたちが云々 云々」と長い長い説明になった。
館員さん、私に目配せして“もうその辺りで・・” 了解して打ち切って貰った。
その昔、TVなんかでよく見てたし子どもにも見させておった『日本昔話』には、大人が子どもに伝え教えたい部分が明確にあったけど、そんなの今の時代にそぐわなくなってるんだろうか、それとも私が理屈に過ぎるんかな?
“坊や~ 良い子だねんねしな~”は良い番組だったと思うけど。