3日(月)、やっとこせ網引湿原へ出掛ける機会に恵まれた。 聞くところによれば県下でも有数の湿原であるに加え、植物相・動物相共に豊かであるらしく、少々時期を逃した感あるけど期待してた場所である。
神戸電鉄粟生駅から北条鉄道に乗り継いで一駅、10時過ぎに到着した。
梅雨の最中なのに青空がのぞき、気温・湿度ともに極めて高い・・・・・

先ずは駅前にあるマップに注目し、最短のルートを選ぶ。

ルートは最短にすれど、歩かないんだから前進する訳もない。
南アメリカ原産のシマスズメノヒエ(イネ科)。 葯も雌しべも黒紫色しており、小穂には毛が多い。 良く似たスズメノヒエでは毛が少ないという。

花穂がV字形に立ちあがってるから、形態としては覚えやすいキシュウスズメノヒエ(イネ科)。シマスズメノヒエと同じく葯も雌しべも黒紫、イネ科ファンがいるのも分る。

イネ科の花は独特な形状と色、それは昨年教えられてたのにすっかり放置してたから、改めて「何とまあ綺麗な!」を繰り返すことになる。
負け惜しみで言えば2度も3度も感動できる、まあこれも良しか。

キシュウスズメノヒエが濃い紫であるに対しこのメヒシバ(イネ科)の雌しべは赤い。
風媒花なんだから、そこまで飾らずともよかろうなんて言いたくなってしまう。

長い芒をもったイネ科の雑草カモジグサを教えられるも、この辺りで私のキャパはほぼ満タンていうか溢れ出てて、もうこれ以上は駄目だなと実際良く分る。
カモジとは髢のことで、女性が日本髪結う際に用いた付け毛のこと、沢山の芒をその毛に見立てたんだろう。

ヨーロッパ原産の牧草ホソムギ(イネ科)で、他のイネ科植物と同じように導入されたものが雑草化してるようだ。 ツヤツヤして見えるのは毛が無いからで、何となく覚え易いかなという気になる。

長年放置してたマメ科植物のこの仲間、あまり係わりたくないのに他の方が熱心にルーペ覗いてるから、ここは負けちゃおれぬと・・・コメツブウマゴヤシ(マメ科)。
全体に毛が多く、花柄は随分長い。 剥きだしになった果実はちょっとひん曲がってて、これも毛だらけだ。

これに対して良く似たコメツブツメクサ(マメ科)の花柄は短く、葉には長毛が見えた。 Fセンセによれば、両者を見分ける最も分り易いポイントは果実で、コメツブツメクサでは枯れた花弁に包まれた状態にあるんだと、実に納得だ。

コニシキソウが地面を這うように伸びるに対し、このオオニシキソウ(トウダイグサ科)はすっくと立ち上がって20~30cmにもなる。 外来種。

南アメリカ原産のアレチハナガサ(クマツヅラ科)。茎には4つの稜があって草丈は2m近くになる。 良く似たのにヤナギハナガサがあるが、それに比べれば花の色が薄いことに気付かされた。

茎は中実。 ヤナギハナガサでは中空なのに写真撮るの忘れてた。

これも南アメリカ原産のアカバナユウゲショウの白色版。
赤いのははアカバナユウゲショウと呼び、この白いのは単にユウゲショウと称して良いのかな。

ちょっと弱り気味ではあるが、カキラン(ラン科)が咲き残ってくれてたのはラッキー。

保護地域へ入るには、靴に付着してる植物の種子なんかを洗い流さねばならない。

12時半、昼食場所とすべきベンチへ到着。
何とまあ!Aさん・IさんにNさんも来られてるではないか。 弁当つかいながら暫く歓談。 実に余計な話だが、都議選の結果がアレだったから、頂戴したウィスキーの味を格別に感じてしまう。
狙ってるのはハッチョウトンボの♀、目立つのはもちろん真っ赤な♂

私一人ではとてもじゃないが見つけられなかっただろうハッチョウトンボ♀!
体色は周囲と同化してるから、その気にならねばとてもじゃないが目に入らない。
雌雄とも500円硬貨に収まる大きさである。

兎に角暑かったというのがこの日の感想で、特に帰途のアスファルト道45分は無口になってしまうほど。
だからJR小野町駅まで足延ばして飲んだ冷え冷えビールの美味だったこと!
これも頂戴した冷たい赤ワイン、旨かった。
季節的な条件は良くなかったものの、お腹一杯勉強出来てそれは良かった。
もっとも、しっかり身に着いてくれればのお話ではあるが。