17日(水)は終日「本読み」に当てた。
読みたい本に借りてる本を合せると6冊にもなったから、少し気合い入れて読まねば机の上が片づかない。
手にしたのは『父・伊藤律-ある家族の戦後-』で、伊藤律といえば共産党を除名されたり、戦後は中国へ密航して所在不明になったり、更にゾルゲ事件に絡んでスパイだったと話題を呼んだ人物である。

既に死亡してるという説も流れる中、1980年になって突然その尾崎律が中国の“監獄”から日本へ帰って来るんだから一大ニュース、増して彼を除名した日本共産党の驚きと戸惑いはどれ程だったか想像に難くない。
伊藤律の子ども伊藤淳が、父親の名誉回復を願って出版したのがこの本で、刑死した尾崎秀実はじめ徳田球一に野坂参三、宮本顕治なんかの日本共産党トップの名が出てくるけれど、1940年頃から戦争を経て1960年頃までの日本の状況は混沌・揺籃だったから、何が邪であり何が善であったのか、いまだに良く分っていない状況にあるんじゃなかろうか。
お世辞にも上手い文章とは言えずちょっと読みにくい、講談社で編集に当った人物、随分苦労したことだろう。
それにしてもこの作者、自身共産党に籍を置きながらこんな本を出版せねばならぬということは、政治や権力が如何にドロドロしたものかを如実に示してる。
ヤダヤダ・・・