河合隼雄といえば京都大学名誉教授であり、臨床心理学分野の第一人者であることは良く知られている。 またその兄河合雅雄はこれまた京都大学名誉教授で、霊長類分野での研究で名を知られた兵庫県出身の学者だ。

河合隼雄は沢山の男兄弟の五男にあたり、長男と次男は外科医・内科医、三男が雅雄で四男は歯科医、六男は脳神経学者というから絵に描いたような秀才揃い、これぞ「才能は遺伝する」確証といえそうだ。

話しは飛んでしまったが、その河合隼雄を記念する財団があって、その財団が選考する「河合隼雄物語賞」なんてのが出来てるとは全く知らなかったし、その第一回受賞作(2013年)が先日拝借したこの『ふくわらい』だったのだ。
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16日(金)、この「ふくわらい」、なかなか面白くて一気読みする。
暗闇で「ふくわらい」するのを唯一の趣味とする女性編集者S。その奔放な父とSのよき理解者である家政婦E、そして物書きで自身を表現しようとするプロレスラーや、一心に愛を訴える盲目の男性が絡み、徐々に人間性を回復してゆく様が圧倒的な手法で描かれている。

西加奈子、2015年に「サラバ」で直木賞、これも読んでみたいと思い図書館で在庫検索。 神戸市に60数冊あるのに200人待ち、予約は諦めた。