この前Yさんから、吉田修一なる作家の『怒り』という小説を紹介して貰った。
今年9月に映画化される予定で、エライ豪華キャストだとも聞いたので27日(水)、オープンと同時に図書館へ出向いた。
備え付けのPCで検索すると、神戸市内の図書館に10数セットあるけれど、そのいずれもが貸し出し中で、待ってる人が100名以上と表示されたからいけない。

1名2週間の貸出期間だから、すんなり進んでも1セット(上・下)に8~9人待ち、手元に届くのは早くても何か月か先になってしまう・・・
その足で書店へ向かって「中公文庫」を探すも見つからない。

仕方なくも一度図書館へ戻って、毎日出版文化賞や大仏次郎賞を受賞した『悪人』を検索してみると、幸運なことに“当図書館にあり”。
上・下2冊を借りて早速読み始めることにした。
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まだ上巻だけしか読んでいないから、これからの展開がどうなるんかさっぱり分からないけど、吉田修一は芥川賞作家とあって、つまらない殺人事件に終わるはずは無しと期待しつつ読み進めてるところだ。

それにしても、芥川賞作家が大衆小説分野にまで手を延ばすのは珍しく、彼が何を描き出そうとしてるのかは楽しみである反面、殺された現代娘高橋佳乃より、ある意味不器用な生き方しか出来ぬ犯人清水祐一の生い立ちに肩入れしてゆく筆致なら(どうもそんな匂いがせぬでもない・・)、そしてそんな男を愛してしまった女性を愛おしく描こうとする筆致なら、それはちょっと残念な気もする。

しかしまあ、予断と偏見は駄目だから、大きく情勢が動く下巻を楽しみにしよう。