24日(日)から25日(月)に掛けては、小さな用事がポツポツと入り込んで落ち着かない。こんな折には手元の本でも引き寄せ、ぱらぱらページをめくるより過しようも無い。
今回読んだのは『僕の名はアラム』で、文庫の帯に村上柴田翻訳堂なる文字が見える。

この「村上*****」とは何かと言えば、村上春樹と柴田元幸が“もう一度読みたい”と推薦した10の作品を新訳・復刊させたもので、言ってみれば新潮社の販促を狙った企画翻訳商品ということになる。
カリフォルニアに住むアルメニア系移住民ガログラニアン一族の共同体を描いた短編集で、14の物語から成っている。
それぞれの短編には主人公の少年アラムと、そのおじさんやいとこが登場し、一種浮世離れした話を展開するから、読み方によってはほのぼのとしたファンタジーと捉えることも出来よう。
ただ、移民や先住民に対する浅からぬ差別が色濃かった1900年代の始め、そんな時代を鑑みれば単純に読み進めることは出来ず、クレージーな移民たちが、よりクレージーなアメリカの文明社会を皮肉っておると受け取れば、全編の中に深い哀しみや疎外感が横たわっていることになる。
実際作者サローヤン自身がアルメニア系移民の子であるから、自身を少年アラムに託しつつ、情景を風刺的に切り取ったところに、この小説の重みがあるとも言える。
しかし、我々島国で育った単一民族には、その本当の哀しみは捉えきれないに違いない。
さてさて今年の夏、何故か気圧は未だに西高東低、気温が上がり切らないから随分助かる。 梅雨明け前は猛暑日もあり、エアコンが飛ぶように売れるなんてニュースあったのに、ここ数日など、夜も11時になれば「薄べり」無ければ寒いくらい、農家の日照不足にならないようなら、このまま8月を乗り切れよと念じてる。