2日(土)は午後から所用とあり午前中が空き、中途半端な時間だからと文春新書『山の社会学』を手に取る。
山に関する本は数限りなくあり、この私だって過去に数十冊は読んでるが、この「山の社会学」は山そのものに焦点を当てるのでなく、社会現象の中で登山がどのように変化してきたのかを解説してて面白い(約15年前の著述とあってやや古いのが難点だけれど・・)。

例えば、高速道路網の普及や電源開発による林道の延伸により、どんな風に登山が大衆化していったのかが良く理解できるし、「深田百名山」 「深田クラブ二百名山」に加え、日本山岳会選定の「三百名山」の功罪についても言及している。
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今ひとつ注目したのは、送電線巡視路の整備に関する記述で、この巡視路をを利用して里山歩きが楽しめるという部分だ。
例えば塩尻市の霧訪山(1305m)~大芝山(1210m)~洞ノ峰(1199m)にかけての巡視路は、仮に東京近郊にあれば行列の出来そうな景観に恵まれてるそうだし、同じく御鷹山(1623m)・大洞山(1315m)なんかも趣ある山頂に達する巡視路らしくて関心を引く。

最近になり山ガールなどと若い登山者・ハイカーが増えてきたようにも感じるが、やはり各登山会のメンバーは高齢化の一途を辿っていて、山歩きを嫌う傾向も強い。
山は苦しい・汚い・危険の3K環境にあるんだそうで、そこんとこは残念至極である。