1日(金)、読書。 読みかけてる伊坂幸太郎の「ラッシュライフ」。
このストーリーの手法は多くの作者が試みてるように思うが、ラッシュライフでの完成度はより高いように思う。
父を自殺で失い、宗教に惹かれる河原崎、金さえあれば不可能は無いと豪語する画商の戸田、泥棒のプロフェッショナルを自称する黒澤、不倫相手の妻を殺そうと企む精神科医の京子、失業中の豊田と野良犬、この5人の行動が並列して進行し、最後は一点に収束するというもので、この作者に特徴的な会話が散りばめられている。

特に「俺は泥棒のプロだが、人生においては誰もがアマチュアなんだよ」というごく当たり前の言葉は面白いし、「未来は神様のレシピで決まるんだ、運命などというよりずっとマシだろ」も伊坂幸太郎の面目躍如だ。
ストーリーの中でも何度か触れられてるが、小説全体がエッシャーのだまし絵風に進行してゆく。
兵士の行動を下の階から眺める人物、これが伊坂幸太郎の立ち位置なのかも知れない、手出しは無用と・・

だまし絵Ⅱ 流れ落ちる水を見上げてる人物。
