16日(木)は行先を両天秤にかけておった。
朝7時、曇ってはいるし降水確率も結構高いけど、降水量としてみればほんの僅かとみて、リュックの準備を整えた。
あれれ、予報より早く降り始め、道行く人も傘差してる。

途中で雨に降られる分は仕方ないけど、出掛ける前から降ってるとメゲる、両者とも止めて久しぶりで小説読むことに決める。
取り出したのは伊坂幸太郎の「グラスホッパー」。

過去この伊坂幸太郎のは2つ読んでて、最初に読んだのはもう5年近くも前の「ゴールデンスランバー」だったように記憶する。
これが結構面白かったから、次いで「モダンタイムス」買ったのに、なんか流れが良く似てるようで一旦投げ出していた。
この2冊に通じるのは、“生きるためには国家などという巨大な権力から、逃げて逃げて逃げまくるしかない”、そんなテーマだったように思う。
ただ後者では、逃げながらも時に一瞬振り返り、ほんの僅かな反抗心をちらつかせる・・・

さてこの「グラスホッパー」は、本屋大賞や山本周五郎賞を得た「ゴールデンスランバー」より4~5年も前の作品なので、作風の変化が見えて面白いかな?と、ちょっと期待しつつ読み進めたのだが・・・
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いわゆる裏社会を扱ったもので、殺し屋さんなんかが次々現われ、それに幻想なんかも混じりあって話はテンポ良く進んでゆくのだが、まあ暇潰しの小説の域を出ない。
ただ、「鈴木」にしろ「蝉」にしろ「鯨」にしろ、より巨大な「劇団」の前では微力・・
そんな点は前2作に共通してるともいえる。

伊坂幸太郎の文章は流石で、殺し屋さん達の洒脱な会話とユーモアは読んでて飽きない。

そう言えば「重力ピエロ」なんてのも読んだが、これは全く記憶に残っていない。