台風19号が向かってくるという日、暇つぶしに持参したのがこの「種子はひろがる」で、これも結構内容の重い本とあって拾い読み程度しか叶わない。
イメージ 1
 
その初めの部分に、キク科の種子散布が出てくる。
キク科は大変大きな科だから、種子の散布法は様々で、風散布あり動物散布ありだけれど、一番知られてるのは綿毛で散布域を広げるタンポポに違いない。
 
 
理解して書いてる訳じゃないけれど、キク科は痩果と呼ばれる小さな果実をつくる。種子の周囲には、たった1枚の薄い果皮があるだけで、カキみたいな果肉が全く発達していないからとても軽く、風散布に向いてるのは事実だろう。
 
その痩果に綿毛がくっついてるのだが、くっつき方には4通りあって、それがノゲシ型・タンポポ型・・・・・という訳だ。
 
16日(木)は京都鞍馬山で観察会があったのに、前夜の夜更かしが祟って目覚めれば6:30、これではとても参加出来ないので、「綿毛探し」を決め込んで山の周辺を歩くことにした。
先ず手に入ったのはアキノノゲシ(キク科アキノノゲシ属)。
果実の端に直接綿毛(=冠毛=萼が変化したもの)が付いていて、これがノゲシ型である。
イメージ 2
 
 
肌では感じとれない微風ででも飛んでしまうから、写真は困難を極める。
おまけに冠毛が外れてしまったり・・
そこで屋外での写真は諦め、ジッパー付きのポリ袋を買い、自宅へ持ち帰ることにした。冠毛が外れてしまえば、重力散布という最も不利な種子散布になるし、雨で冠毛が濡れても空中に飛び出し難いに違いないから、成熟後の晴天と風が大変重要になる。
イメージ 3
 
 
 
次はブタナ(キク科エゾコウゾリナ属)で、羽状に裂けた冠毛が柄の先に付いていて、こんなのをバラモンジ型と称し、在来種には無い型らしい。
イメージ 4
 
 
 
次いでハルノノゲシ(キク科ハチジョウナ属)。とても小さいが、どうもノゲシ型みたいだ。
イメージ 5
 
 
 
お次はセイヨウタンポポ(キク科タンポポ属)で、冠毛は長い柄の先に付いている。
イメージ 6
 
 
 
ついでだからと、アレチノギク(キク科ムカシヨモギ属)も持ち帰った。
ノゲシ型だ。
イメージ 7
 
 
アザミ(キク科アザミ属)が無い。
高取山周辺~菊水山周辺~しあわせの村周辺から鵯越の墓苑まで、実に7時間かけて探し回ったのに、無い時は無いから悔しい。
アザミの冠毛はバラモンジ型みたいに羽毛状だが、柄が無くって直接痩果の端っこに付いているらしい。
 
 
今あちこちで黄色いヤクシソウ(キク科)が目立つ。
その花の一番奥、もじゃもじゃと冠毛が顔を覗かせていた。
イメージ 8