12日(金)、月に一度は「観察」から少し遠ざかって歩きたいと仰るNさんと、須磨アルプスを歩いた。
当初は西端の須磨浦公園から歩くつもりでいたのだが、今の私には難しいと東の鵯越駅からスタートすることに変更して貰って・・・ こっちの方が労力は7割で済む。
道端にスベリヒユ(スベリヒユ科)の黄色い花が咲いている。
マツバボタンと同じ仲間で葉が厚く、如何にも乾燥に耐えられそうな姿。
調べてみるとやはりC4植物で、更にサボテンなどと同じくCAM型光合成を行うという。

ただこのスベリヒユ、雑草としては扱い易く、引っ張ればズルズルと根っこから引き抜ける。日本でもヨーロッパでも食用として利用されてるらしいが、名前のとおりヌルヌル成分を含んでて気色悪い。
見てるようであまり観ていないヤマノイモ科植物の花。
これはカエデドコロの雄花で、花被片6個に雄しべ6個。果実になりかけてる雌花を探したが見つからなかった。

これもしかと観たことの無いヌルデ(ウルシ科)の花。
雌雄異株でこれは雌花だが、退化した雄しべの痕跡?が見える。柱頭は3裂。
赤っぽい実が出来て暫くすると薄い青色に変色し、その実のまわりにリンゴ酸カルシウムを含んだ物質が噴き出してくる。塩辛くて少し酸っぱい味は、疲れた体に大変良く効くように思える。

アカメガシワなどと共に代表的なパイオニア植物で、道端や石垣の隙間から小さいのがいっぱい顔を覗かせている。アブラムシの仲間に好かれるようで、大きな虫こぶを付けてるものも多い。
なんかカマキリの頭みたいなタカサゴユリ(ユリ科)の柱頭。
3裂してるということは3心皮性の雌しべ(子房)をもっている。

果実の断面。間違いなく3つの部屋から形成されておる。

その子房部分を縦に裂くと、薄っぺらな種子が見事に重なっていて、果実が熟して割れればほんの少しの風でパッと飛び散る。
1つの果実に積み重なった種子は、恐らく300枚以上になることだろう。

東山に吊るされた温度計、本日12時30分現在23℃。
歩いておれば勿論汗も出るが、吹く風はひんやり感じて実に心地良い。

好い季節がやってきた!
ところが、愛用のコンパクトデジカメの具合が悪く、時々シャッターが引っ掛かって下りない・・ 修理するより新しいの買った方が安上がりですよ、そんな家電店の声が聞こえる。